【凡人学生座談会】「売り手市場とか僕らには関係ない」
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NPが学生に対して「凡人」という表現をタイトルに持ってくることは、とても残念。最近タブロイド紙のような特集が増えていて心配です。
昨日は早慶の頑張った学生で、今日は中堅のそこまで頑張った訳ではない学生の特集。実際には早慶で頑張らない学生もいれば、中堅で頑張っている学生もいる。マトリックスの中で、この2つにフォーカスするところに、就活や学生に対する典型的なイメージを助長させたいのではないかと疑ってしまいます。
私にはNPが「凡人学生」と揶揄する学生で、忘れられない学生がいます。2年ほど前、彼女は私のいたNPOにボランティアとして関わりながら就活をしていました。彼女は負けず嫌いで粘り強く自分にも厳しい。ただ、不器用でした。
3年で始めた就活ですが年末になっても内定が出ない。気晴らしに皆で飲みに行った時に、堰を切ったように泣きに泣かれました。親に大学まで行かせてもらったのに、頑張っても良い報告ができない。何十社と受けても断られるのは、自分が社会に必要とされてないのかと思ってしまうと。
大した慰めの言葉もかけられませんでしたが、2年間一緒に活動をしていて、間違いなく力のあることを知っていたので「3月ギリギリまで踏ん張れ。必ず気がついてくれる企業がある。少なからず、ここにいるメンバーはお前の強さを知っているよ。」と送り出しました。
そして2月。とうとう内定が出たとメールが来ました。現在、彼女は大変さを感じながらも、しっかりと一社会人として頑張っています。苦しんだ就活は彼女を一回り大きくした価値ある経験だったと思います。
学歴レッテルで「エリート」「凡人」とするよりも、東大出身であれ名もない大学出身であれ、頑張っている学生を応援するメディアであってほしいと、大学に勤める者としては思うのです。
追記:
例えば女子Bさんについて自己紹介を飛ばして発言を読んでみると、ごく普通の意見で、以前のNP特集への感想でも前向きな受け止め方をしています。冒頭の紹介で「1浪で友達が少ない。声がやたら小さく、これといった特技もない。趣味は人より漫画をよく読む程度。」と表現しているのでネガティブに映るだけです。メディアは意図的に方向付けをすることがありますが、そうしたレッテル付けが時に学生の自己肯定感を引き下げることに繋がることにも注意してもらえると嬉しいです。「凡人学生」というのはこの座談会を仕切った武野さんというライターの著書に出てくる造語のようですから、それを借用したのでしょうね。
まあそれもどうかと思いますし、皆さんのご意見も分かりますが、僕はギリギリ許容範囲です。
というのも、「凡人」でなければ何と呼べばよいのかという話だからです。
「Fラン大卒」、「低偏差値大卒」、「二流(三流)大卒」、「非エリート」等…。
どれも「凡人」と大差ない気がする。
では、記事タイトルが与える不快感は何なのか。
おそらくそれは、「偏差値で言うと二流から三流に当たる大学の在校生」という母集団の存在に真正面からスポットを当てた論説が今まで存在しなかったからだと思います。
「最近の若者」という集団から東大や早慶大生を除いた「その他グループ」について語ること自体が何となくタブーになってきた。
だからこそ、あえて「凡人学生の就活」を取り上げた武野氏の本が売れたのでしょうし、これは想像ですが、この記事タイトルとは関係なく、(ROM専中心に)同じ境遇の学生ユーザーさんの多くが読むことで、この記事のPVは上がるのではないでしょうか。
彼らは「凡人」と呼ばれるくらい何でもないくらいに就活で苦労してるのでしょうし。
なんか偉そうに書いてすみません。就活生の皆さん、頑張ってください!引き続き写真週刊誌的内容だが、「意識高い系一辺倒」でいくよりはバランスは取れているし、実態としてもこういう人たちが多いんでしょうね。
やりたいこともないし、そこそこで就職して金のためにそこそこ働いてプライベートでやりたいことをやるという働き方も個人の選択なので否定しませんが、どうせ人生のかなりの時間を「働く」に費やすなら、せっかくなら楽しめた方が人生としてはプラスだと思うんですよね。それが初等、中等教育において興味を持たせるような機会を提供することが足りていないということであれば、もっとやれることはありそうな気はしますね