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インターネットショッピングモール「楽天市場」を中心に、旅行予約サイト、ポータルサイト、電子書籍や各種デジタルコンテンツサイトなどを運営。FinTech事業では、楽天カードを中心に銀行、証券、電子マネーなどの金融関連サービスを手がける。楽天エコシステム(経済圏)のオープン化を推進。
業種
総合Eコマース
時価総額
1.86 兆円
業績
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日本最大手の広告代理店。広告収入を柱とした民間放送局のビジネスモデル確立に貢献。2012年以降は積極的なM&Aで海外の広告会社を傘下に加え、規模を拡大。
時価総額
1.14 兆円
業績
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勤め人である以上は当たり前の話ですが、お金は稼いでくるものであり、給料日というのは会社のキャッシュが溶ける日という感覚でいた身からすると、努力や成果に関係なく月末になったらいつの間にか口座残高が増えているというのは随分と不思議な感覚でしたし、「それを当たり前と感じるようになったらまずいね」と、友人とはよく話していました。
結局は個人の嗜好次第ですが、"「生ぬるいホワイト企業」は人を成長させません"という指摘はその通りだなと感じます。
別に万人が「成長」だなんて暑苦しい言葉を信奉する必要はありませんし、また「意識低く」生きることが良くないとも思いませんが。
を受けて、経済評論家の山崎元さんが緊急寄稿して下さいました。
その顔ぶれについて、山崎さん流に分析。山崎さんはランクインした野村證券、および楽天の関連会社に勤務経験がある(楽天証券には今も在籍なさっています…)だけに、インサイダーからの視点を披露してくださいます。
抜群に面白いので、就活生のみならず、みなさまに御読み頂けましたら嬉しい限りです。
しかし、人生は分からないもの。自分も何となく営業はなあ、と思いながら今はコンサルティング会社のパートナー=営業をしていたりします。物を売るわけではないので、おかげさまで嘘をついて売り込むことはしなくてよいので精神的負担はないですが
まさにそうだと思います。これは意外と安定志向で「湯につかってしまう」と成長が個人も企業も停滞する。気がつくと、自身の市場価値が低く、会社の業績も芳しくない、は良くある事だと思います。
リクルートは人気に挙げていただきましたが、イメージがここまで楽天と乖離しているとは意外でした。
リクルートだって教育プログラムがしっかりしてるし、KPIの達成は全力で追う「体育会系」の側面もある。
社風は自由ですが、楽天さんも窮屈なイメージが少なかったのでちょっとのズレは怖いな〜、と自戒を込めて。
これほどの筋トレは無い。3年で辞めてしまったのでほんのさわりしか知りませんが、ノルマを達成できない時の人格の否定具合を含めて、証券会社での3年は一生の宝です。
「なお、筆者自身は、小心(ノルマは嫌です)で、無用に正直(高い販売手数料を取るクソ投信など他人に売れない)な「ヘタレ東大」であることを付記しておきます。筆者のような人材を多数採ると、野村證券は間違いなく弱い会社になるはずです。」
自分の本質とは合わない体質の会社には入らない方が良い。会社にはそれぞれ明確なDNAがある。それは概ね創業者の人生観を反映している。人の性格や人格のように、会社のDNAはおいそれとは直らない。恐らく、会社更生法が適用になるような局面(=一度死んでから再生するような局面)にでも直面しない限り、変わらないのではないか。
だから、就職に当たっては、その会社の創業理念が何だったのか、その会社は自らを何のために存在していると言っているのか、それを見極めて、その理念に共感できるかどうかで判断したら良いと思う。
『ランボー』のようなサバイバル能力と逞しさを身に付けたかったら、野村證券はお勧めだと思う。
この企業がどうだこうだではなく、就活生にとって価値あるのは、この視点ではないでしょうか。
なぜ悪いイメージがついたのか、そこで学べること、それに合わせた自分、企業側の視点、
どれも山崎さんの思考を学ぶことができます。
人事の方々の対談記事でもありましたが、いい部分や自分のできてることばかり話されて飽きてしまうというような話もありました。
自分についても企業についても、多面的に捉えることができることはとても大きな力です。
「生ぬるいホワイト企業」についてもひとつ。
ものすごく志高くやる気もあるにも関わらず、運悪くそのような企業に入ってしまうこともあるでしょう。
志が高くても、やる気があっても希望のところにいけなかったならば、それは結局は実力不足ということです。
うまく伝えることができなかったことや、そもそも自分で志が高いと思っていただけなど、何かしら要因があります。
これは「生ぬるいホワイト企業」に入った自分の経験と反省からでもあります。
希望の企業に入れなかったから人生の終わりではありません。
そこでどう働くかです。
山崎さんが話しているように、
無理を強いられることは辛いけれど、その中で得られるものがあることも真実。
けれども、その環境では何も学べないと感じてしまう人がいることも真実。
一方で、「生ぬるいホワイト企業」は人を成長をさせないというのも真実。
けれども、その環境でも学べて成長できる人もいることも真実。
無理を強いられない、自由で自分で何でもやってもいいという環境というのは、辛いことがあることも知っておくべきです。
どの環境であっても、その事実をどう考え、どう行動して、自分の中での真実にしていくかではないでしょうか。
■野村證券
「数字は人格である」という価値観はまさにその通り。数字を出せないヤツは人間じゃないし、数字さえ出していれば何を言っても許される、という話はよく聞くところ。
そのため「数字へのコミット力」や「当たり前レベルの高さ」は当代随一。野村證券からリクルートに転職する人も多いですが「野村證券に比べればリクルートはぬるま湯ですね!」とものすごい馬力でMVPを取る人も多数。
■楽天
「オペレーションの設計と運営に強い」という印象は全くその通りです。楽天のバリューをまとめた「成功のコンセプト」の一つに仮説→実行→検証→仕組化とあるが、本当に仕組化する力が強い。リクルートはそこが弱いので、純粋にすごいなぁと思う。
http://corp.rakuten.co.jp/about/philosophy/success.html
ブラック企業・ホワイト企業みたいなくだらない分類はそろそろ終わりにしてほしいなーと思っているが、山崎さんの以下のコメントはその通り。ようするに自分自身がどう生きたいか?何のために働くのか?を徹底思考して、周囲の声に惑わされずに自分にあった会社を選んだら良いという話ですね。
"「生ぬるいホワイト企業」は人を成長させません(立派な人が「たまに」いるのは、もともとがよほど立派な人だったからです)。
しかし、「希望のあるブラック職場(企業)」はしばしば人を育てます(「壊れる」人がいるのも事実ですが)。"
ストレスへの対処法は学べば理解して上手くストレスと向き合えるようになりますが、それは心自体を鍛えているのではありません。心が強くなったと感じる人が経験している極度のストレスは疲労感すら感じるのを麻痺するだけで後でそのツケがやってくると思います。
一点追記。ハードとブラックはイコールではないと思います。それは同意します。