富士機械製造、CB100億円発行 全額を自社株買いに
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注目のコメント
チップマウンターはどうでもよい、というコメントもあるので1つ動画を挙げておく。(少し古いけど)
スマホやPCの中にある基板に部品を実装するための装置だが、この実装するスピードをどんどん上げていけば生産性が上がるわけだが、この搭載精度とスピードをどんどん競っている世界が世の中にはあり、その実装機の世界の半分以上が日本で作られている。
https://www.youtube.com/watch?v=8SURSduH3Vk
チップマウンター自体の富士機械の世界シェアは2011年で3割程度あったという。2013年のインタビュー記事では当時の最新機種が3万5000CPH(Chip Per Hour)になったと回答している。1時間に35000個ものチップを基板に実装できる機械ということになる。
http://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=837
国内のSMT実装機では他にパナソニックの子会社のパナソニックファクトリーソリューションズも大手。
こちらに関しても最近の記事があったので貼っておく。上の動画で何をやっているのかわからない人のために、パナソニックの記事の説明文も抜粋しておく。
「実装機により電子プリント基板が出来上がる過程は、まずプリント基板に、ハンダペースト(クリームハンダ)を印刷、最初に1-2㍉の小さなチップ部品を基板に付け、続いて4-5㍉の大きなパッケージ部品を実装する。実装機の中にあるアルミ製のロボットアームが忙しく動き回りながら、素早くチップを基板の正確な位置に置いていく。速く動かなければならないため、鉄よりも軽いアルミ製のアームになっている。アームの先にあるノズルがテープに乗っている数㍉のチップ部品を吸い込む仕掛けになっているが、この吸い込み口はひと桁ミクロン単位の緻密な加工技術が要求される。」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5379
>内田さん
いえいえ、地味な世界なのでアピールしておきたかったのです…失礼しました。金融商品説明がコアすぎる…有難うございます!富士機械自体は、チップマウンターと呼ばれ、電子部品を基板に大量に設置する機械のメーカー(あとはトヨタ中心に、専用工作機械を作っている)。ちなみに、現預金同等物・短期性有価証券が550億円近くあり、株主資本比率は90%超えている(総資産約1500億円、流動負債約100億円)。いくら上下動が大きい業界とはいえ、すこし保守的過ぎる財務である印象は否めない。
<追記>モノ側の商品説明もすごくなった!なので追記したくなってしまった(笑)。下記①を見てほしいが、今最先端の部品というのはこんなに小さい(0.4mm x 0.2mmという0402サイズが代表)。実装密度が一番高いのはAppleの基盤(②)で、こういった部品を隙間なく、マウンタ使っておいていく(マウンタでペーストはんだと合わせて置き、リフロー炉というところに丸ごと入れて、基板とつなげる)。それをkikidiaryさんの動画見てほしいが、すごいスピードでやる。
iPhone一つでセラコンが500個以上あると思う。それ以外の各種電子部品もあるので、一時間に3.5万個とか実装しても、一つの機械で一時間に20~30個分くらい実装できるだろうか?なのでHon HaiなどEMSは、こういった機械を本当に大量に導入してきた。
①https://newspicks.com/news/1404245?ref=user_100438
②http://eetimes.jp/ee/articles/1509/25/news069_2.html
<追記終>完全に出遅れたが、多部未華子推しが多い金融村は今日も安定の良コメントですね。
リキャップCBは日本でも随分と普及しましたが、8年前にヤマダ電機が1,500億円のCB(ユーロ円建、ゼロクーポン、主幹事は野村さん)を発行した時には日本にまだ前例がなくて、「何じゃこりゃ」と戸惑ったのを覚えています。
ヤマダ電機は1,500億円のうち700億円を自社株買いに、800億円を設備投資(これで三越から池袋店を買った)という用途だったうえに、700億円の自社株買いは250億円くらいしか履行しないで残りは後に買い入れ消却するという顛末でビミョーでした。
今回の富士機械は100%自己株式取得に使うなら良いスキームなのではないでしょうか。
転換制限条項がヒットするレベルが今後の株価の天井になってしまうという点を除けば、あまりデメリットはないかと。