【藤原和博】「スーパー・スマート・スクール」の全貌
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連載4回目は、藤原和博先生のインタビューです。この4月から奈良市立一条高校の校長に就任する藤原先生は、スタディサプリをインフラとして「SSS構想」の実践を始めるとのこと。その具体論を伺いました。
特に興味深かったのが、学校内に地域の大人たちが出入りできる「出島」を作り、これまで閉鎖的だった学校をオープン化するという点。「よのなか科」のほか、敷地内の図書館を解放して「プログラミング」と「観光」(どちらも奈良で将来的にもなくならない仕事に直結)をテーマにした“倶楽部活動”を行うそうです。高校生のうちから社会・ビジネスとの接点を持つことで、蓄えた知識を「いかに生かすか」にウェイトをおいた学びを実践できる可能性を感じました。
明日はプロピッカーでもある千葉市長・熊谷氏のインタビューをお届けします。以前、藤原さんの講義を聞いたときに、これは学びたいと思い、受験サプリを登録しました。
「よのなか科」は大人でも学べることが多く、まず大人が知って、子供に伝えていくことも必要でしょう。
記事に関しては、
「わかる」が人によって違うのは、納得できるのではないでしょうか。
わかると、人は学ぶことが楽しくなります。
わからないのに、どんどん進んでいく、
わからないのに進むことで、さらにわからなくなり、楽しくない、面白くない、その教科が嫌いとなります。
人によって、進むスピードは違っても、「わかる」を繰り返していくことで、最終的な差は縮まっていくだけでなく、追いつくことや、追い抜くこともあるでしょう。
学習は階段上にスモールステップをしていくことがいいと思われていることが多いですが、
実は、今までに経験したことがないことを学ぶ時には、最初は抵抗感が生まれるので、階段上には上がれないのです。
階段上ではなく、最初は同じところを繰り返して、ほとんど上がっている感じではなく、「わかる」という感覚が出てきてから、一気に加速して上がっていく感じです。
どの分野でも基礎が大事で、基礎を繰り返すことを推奨されるのは、その「わかる」という感覚、言い換えると習慣化することが必要だからです。
そういった意味でも、繰り返し見れる仕組みは非常に有効なのではないでしょうか。スタディサプリは藤原さんの一条高校を徹底伴走する中で、すべての高校の支援が可能となるインフラ&運営方法へと型化しようと思っております。一条高校は奈良市の市立高校。当初はハードもネットワークもICTソフトも整備されていない状況でした。今回、wi-fi環境を自治体予算で設定してもらい、ハードは生徒個人のスマートデバイスに依存し、ICTソフトは学校の副教材予算で賄えるスタディサプリという組み合わせで低予算でICT教育インフラを整えることができました。この辺も現実的な日本の学校のICT基盤を作る参考になると思います。ぜひ、一条高校の挑戦にみなさん、注目してください。