ギリシャ・トリカラ市が挑戦した無人の自動運転バスプロジェクト
2016/02/27, NewsPicks編集部
社会的弱者問題を解決したい
ギリシャ・トリカラ市が挑戦した無人の自動運転バスプロジェクト
2016/2/27
トリカラ市は、ギリシャ・テッサリア地方の北西部に位置する。市とその周辺の人口は約8万1000人。テッサリア地方は、ユネスコ世界遺産の修道院群メテオラがある地域として知られる。
2015年2月、欧州連合(EU)のプロジェクトによる、公道の経路を運転手なしで走行する自動運転バスの試行プログラム「CityMobil2」(Cities demonstrating cybernetic mobility)の実施対象都市に選出された。
このプロジェクトには、イタリアのミラノ、ベルギーのブリュッセル、スイスのローザンヌ、スペインのサン・セバスティアン、フィンランドのヴァンター、フランスのラ・ロシェルなど欧州の12の都市が立候補地として試行案を提出したが、ギリシャのトリカラの試行案が最高得点を獲得した。
2015年9月1日より、トリカラの町の中心部で無人の自動運転バスの運行が開始され、2016年2月29日まで走行することになった。
最高得点の理由
最高得点の施行案は、トリカラ市からの助成金をもとに2008年に設立された「e-トリカラA.E.」が手がけたもの。トリカラ市役所が99%、ギリシャ商工会議所が1%を出資した団体だ。設立時は科学者やエンジニアを中心に22人の職員がいたが、経済危機により人員削減を余儀なくされた。現在は少数精鋭主義で8人のみが働く。
newspicks.com
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
交通関係者なら興味津々。自動運転バス、というより自動運転BRT(バス・ラピッド・トランジット)という感じですが、、、
とはいえ大きな一歩に変わりなし。ミラノやローザンヌといったブランドに勝ったって、トリカラ市も嬉しいでしょうね!逆に小さいが故の関係者の一体感が勝利の要因でしょうか。8万人といえば千葉県の館山が5万人ですから、決して小さい市という訳ではないと思いますが。ギリシャでこんな試行が行われているんだと驚いたら、
「経済危機下だからこそ、困難なプロジェクトに挑戦したかった。多くのギリシャ人が自信を失くしている中、ギリシャで世界に先駆けたプロジェクトが行われ、ノウハウを世界に発信できることを実証し、誇りを取り戻してほしいと思ったのです」
なるほど、そういうことですか! いいですね。
いろいろと問題もあるようですが、そういう問題を一つのひとつ解決していくことで着実に実力が蓄積していきます。
ギリシャにもエールを送ると同時に、日本のロボットタクシーにも頑張ってもらいたいですね。
すべての人に自由なモビリティを!
この記事の著者 / 編集者
新着オリジナル記事
配信メディア
今日のニュース
- 296Picks