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鴻海、シャープ買収契約を留保=3500億円負債拡大の恐れ

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    金融・企業財務ピッカー / 京都大学大学院在籍

    山田さんとAP市川さんのお話に同意。

    M&Aの引受契約交渉/ドキュメンテーションにおいて、既開示の事項を表明保証の対象外とするため、契約書のAppendixにてリスト化しクリアに記載することがあります(DDで事前に詳細な情報を開示しておけばプロセス管理上はスムーズだったはず。しかし開示していたらそちらのDDにてスケジュールが遅延していたのかもしれず、何が正しいかは場合による。戦術だったのかもしれない)。
    仮に3500億円が何らかの方法で算出した理論的なマックスのリスク値であったとして、偶発債務の各事象につき発生可能性が高くなかったり金額の算定が困難でしたら、財務諸表に引当計上しなかったり注記としての開示を定量的詳細に行わないことはありえます。これは企業会計上も適切な処理で、監査も通ります。

    例えば、ソーラーパネルを1000億円販売したとき、販売者はメーカー保証を行いますので、仮に1kWhの発電すら行わなかったときの理論的マックスのリスクは1000億円です。しかし、ソーラーパネルは技術がProvenで保証の発動可能性は低いです。この場合には、会社は引当金は積まないか極小ですし、注記での開示も定性的なものとなります。

    本件をもってディールが壊れるかは分かりません(個人的には追加DD後に着地できるのではないかと思います。勘です)


注目のコメント

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    フロンティア・マネジメント株式会社 企業価値戦略部長 兼 産業調査部 シニアアナリスト

    きっぱり言いますが、これは最悪だワン。
    本質的には東芝よりも悪質だとさえ思う。
    理由は以下3点。

    まず、3,500億円もの偶発債務を有価証券報告書に記載していなかったことは、あきらかに金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で、刑事罰の対象です。
    某プロピッカーの方が過去に実刑判決となったのもこの有価証券報告書の虚偽記載ですが、そのケースよりも遥かに悪質なのは言うまでもありません。
    ちなみに、セブン&アイ・ホールディングス(ただの一例です)は、昨年度の有価証券報告書に2億円の偶発債務(従業員の個人的な借入金の債務保証など)の存在を記載しています。

    第2に、「日本の大手企業が、最後まで潜在債務を隠蔽しながら身売り交渉をしていた事実が、他国の企業や投資家に与えるマイナス影響です。
    大手上場企業がこれだけ重大な経済犯罪を犯し放題なのに、ベンチャー社長やヘッジファンドのあら探し(いわゆる国策捜査)をしている場合ではありません。

    第3に、この偶発債務のことを銀行は知っていたのではないかという疑念です。
    メインバンクの関係者が取締役にいたことに加えて、主要銀行の債権放棄を回避(鴻海案の場合)、あるいは最小限に抑える(INCJ案のケース)ことが意図されたのではという疑念が拭えません。こんなに危険な橋を渡ってまで鴻海に高値で身売りすることで得するのは債権者だけだからです。
    このことを誰かが追及するのかどうかは小型犬には分かりません。

    【追記】
    山田プロ、市川さん、Aki Moriさん、Katoさんが偶発債務の中身を探っているのは要参照。
    山田プロが列挙された事業リスクとしての記載項目の中から、Katoさんが特に注目したのはポリシリコンの長期買付契約。

    これですけど、確かに引当金を積んだ2014年春(20ドル/kg)から更に足元は13〜15ドル/kgまで下がってます。しかし、これでも追加損失はせいぜい110億円。全く足りない。

    表明保証だとしても許容できない。
    それがいかに保守的な計算でも、これほどの潜在債務は投資家への(有報等での)開示義務があったはず。
    賠償責任リスクが頭をよぎって初めて試算したという姿勢は問題。
    その開示があれば、これまでの株価形成は全く違うものだったはずだからです。
    事実、テリーゴウはそれを見て怒った。
    (千文字超えたので一番削除して加筆)


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    Interstellar Technologies K.K. Founder

    うはー、太陽光パネルの原材料の長期売買契約を隠してたみたいな話だけど、これレプワラ違反どころか粉飾だよね。逆鞘化して莫大な損失を出す可能性が高いという。。知っててこれまで出さなかったのは下手すると刑事事件化するからなのかな。出すも地獄出さぬも地獄笑


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    東京理科大学 大学院経営学研究科技術経営(MOT)専攻 教授

    報道で3500億円の隠れ負債、その他リスクという話。
    テリーゴーの決断、鴻海のメインバンク次第ですが、今期のシャープの損が3000-5000億円は見ていたのでは、と思いますが、1兆円とかなら、キャッシ2兆、利益3000-5000億円からみて、1000億円て損してもやめようという選択肢も。

    しかし、今回ダメだと二度と、日本でのチャンスはないでしょうね。また、どうせOLED投資はいる。

    まさに、稀代の経営者の一世一代の決断です。


    もう今更、INCJもないでしょうね。

    財務的には、10月26日段階で、純損失2000億円超えと予想。
    http://www.circle-cross.com/2015/10/27/2015年10月26日-やはりシャープは下方修正/
    この時点で、パネル価格が低迷だが評価損は計上せず、エクセル社などに飛ばし。ポリシリコンの長期悪化、米TV工場閉鎖その他の特損や、円高、1-3月の稼働低下なら、純損失3000億円をこえるでしょう。東芝を見ても、こういう時はどんどん悪化。マイナス金利でPBOが悪化、為替調整で1000億円悪化。足元の急激な業績悪化の影響もあるかもしれない。

    シャープ側の話であり、実際にはいくらか泥沼。ならば、1000億円違約金払っても、レピテーションリスクも含め仕方ないという判断が妥当かもしれません。
    これは一旦破綻して、法的強制力でDDして、その後でもいいということかもしれません。
    そう考えると、INCJ側から24日あたりから急にリークがなくなったことも説明がつきます。24日朝に、両方に開示して、あまりに想定以上で、まずかった。それでINCJも流石に引き、断った。鴻海も延期した。生え抜きと銀行は知っていたかもしれませんが、社外は知らなかった。生え抜きは、それを言うか言わないから迷い、銀行OBはそれも含め、鴻海しかないと。
    そうなると、24日朝に、鴻海が情報を受け取って、延期する旨をシャープ側に伝えたのに、25日の臨時役員会では、延期通知を受け取った上で、全員一致で鴻海を選んだことや、INCJからのリークが消えたことが、合理的に説明がつきます。


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