【小笹芳央】採用において、学歴こそ「最高のフィルター」だ

2016/2/24
リクルートの新卒採用責任者時代から30年以上、数多の学生を面接し、「採用の名手」とも呼ばれるリンクアンドモチベーションの小笹芳央会長。新卒の採用において「学歴フィルター」は有効である、と言い切る小笹氏の真意とは。リクルート人事部時代に決行した、東大生採用プロジェクトの顛末も明かされる。

AO、推薦組は大したことない

僕は、学歴は極めて有効な選別手段だと思っています。東大生は優秀だとか、どこぞの大学は優秀ではない、というわけではありませんが、偏差値が高い大学は総じて優秀な学生がいる確率が高い。
日東駒専の学生1000人を面接したとしたら、1人か2人は採用したくなるような学生がいるかもしれません。しかし、東大の学生を面接したら、5人に1人は優秀かもしれない。人事からすると、後者のほうが、採用効率がいいですよね。だから、採用担当者が学歴を重視するのは当然の話です。
そもそも、「学歴は関係ないよね」という風潮は間違っていると思いますよ。受験なんていうあんなにつまらないものに耐え、一定の成果を取った真面目さは、本人の実績として認めてあげるべきです。
では、最終学歴以外に優秀な学生を見分けるフィルターとは何か?