DJ-ユナイテッド・テク、ハネウェルの合併打診を拒否=関係者
2016/02/23, ダウ・ジョーンズ
米航空電子部品大手ハネウェル・インターナショナルは競合の米複合企業ユナイテッド・テクノロジーズに合併を持ち掛けたが、反トラスト法(米独占禁止法)上の規制が障害となり承認を得られないとの懸念から拒否されていた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ともに事業規模が700億ドル(約7兆9000億円)を超える複合企業の合併案だったが、特に航空宇宙部門など事業領域の重なりが大きく、合併へ向けた手続きを取ろうとすれば規制の障害に直面する可能性が見込まれていた。従業員数は両社合わせて30万人余りに達する。
関係者の1人によると、約1年にわたり断続的に合併を模索する協議が持たれたが、合併の実現性や新会社の経営陣構成といった提案の主要点で合意に至らなかった。同関係者は、ユナイテッド・テクが反トラスト法当局の承認を得られる可能性はほとんどもしくは全くないとの考えを示していたと述べた。
協議についてはCNBCが先に報じた。
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コメント
注目のコメント
米の製造業コングロ二社の合併交渉が破談に。両社とも幅広い事業をやっているので、特定領域で独禁法にひっかかるところはあっても、そこの切り出しなどで、大部分は合併できると思うが…そこが主因ではなく、記事で並列に書かれている経営陣構成が主因ではないだろうか?
一度こういった話が出てくると、アクティビストが入ってきて再検討という流れもある。特に化学業界でのDow / DuPontのように、コングロをガラガラポンする流れが最近強まっている印象。これまで自社株買いや配当で株主還元してきたところが、さすがに手詰まり感がでてきて、再編にきているのではないかと思う。それが良くも悪くも米国企業のダイナミズムだとも思うし、全てを学ぶべきとは思わないが、日本でガラガラポンすべき領域は山ほどあるとも思う。それをやらないで時間を消費しているうちに、競争力はすり減っていく。非常に興味深い動き。ハネウエルは再び日本企業に食指を動かすだろうか?
https://newspicks.com/news/934671/body/
また、この破断のニュースでUTXの株価が上昇した背景も気になるところ。
シャープ、東芝の再編話に比べると、アメリカの産業電機系コングマリットの動きはとても前向きだ。
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