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本連載、初の甲子園優勝監督の登場です(部長は出ています)。
前橋育英が優勝したこのときの大会は印象的でした。すごいゲームがあったり、怪物の登場というのはなかったんだけど、心打つチームが多かったり、肩ひじの問題があったり、考えさせられた大会だった。今回、取材をさせていただいて、そんな大会を制したのが前橋育英だったのが理解できました。
野球だけに囚われるのではなく、幅広く人間を大きくしていくことは大事だと思います。ちなみに、今大会には本連載で登場した桜井(森島先生)大阪桐蔭(有友先生)福知山成美(田所先生)も出場していました。
「日常生活のどんなことに対しても全力を尽くす癖をつけていないと、いざ試合の時に全力を尽くすことができない」

辻秀一さんの「スラムダンク勝利学」にでてくるのですが、大好きな言葉です。

この前橋育英高校の、

《授業をきっちりと受け、服装を整え、時間を守る。寮や部室をきれいに掃除するという、ごくごく平凡なことだ。それを日々の積み重ねとして温めたのだ。》

《野球が好きだからこそ、それ以外の時間を大切にする。そうすることで、より野球をやっている時間が充実すると考えているからです》

という取り組みを読んで、まさに日々全力が実践できているなあと思いました。
凡事徹底。いい言葉だな。しかも理にかなってる。
野球をやるのは1日4時間。残りの20時間は野球以外の事をやる。確かに!
いい先生やリーダーは合ってるか間違っているか、よりも、そもそも自分の言葉で語ってくれる。
アマチュアは監督の差が大きい。その理由は技術指導以外の要素が大きいからなんだな、と実感。
前橋育英野球部の荒井監督には個人的にも取材したことがあるが、「同じことをやり続けるから、小ささな変化など、違和感のあった時に気づくことができる」というのは納得。淡々とやり続けて、じっくり力を蓄積させていく強さを感じました。
高校生活は3年間しかないけど、その後の人生はもっと長い。この短い3年間の間に掃除のような基本動作を覚えることは最高の宝物だと思います。高校野球に賛否両論ありますが、これこそまさに野球を通じた人間教育ですね。
どんな天才も大成する人は徹底的に努力をする。当たり前のことを当たり前にやり続ける、これが一番難しいと仕事をしてても痛感する。凡人でも努力し続ければ皆が羨むような能力を得られるということをいかに新人に理解してもらうことができるか、それによって世界が広がる楽しさを伝えられるか、これによって育つ人材の量は変わってくると思う。「凡事徹底」とはすごくいい言葉。