寿命のない永久に使えるデータストレージ「5次元データストレージ」が登場
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空間は3次元しかないのに5次元は物理的に無理でしょうと思いましたが、英文の説明では空間の3次元に大きさと方向を加えて5次元と表記しているようです。
The information encoding is realised in five dimensions: the size and orientation in addition to the three dimensional position of these nanostructures.原理が気になって発表元のサウサンプトン大学のページと2013年に行われたというデモのアブストラクトを読み、わかったことをメモ。専門外なので間違いは指摘していただきたい。
・この記憶媒体は光の複屈折(Birefringence)という現象を用いるもので、磁気書き込みのHDDや電気書き込みのSSDとは根本的に異なる。デモではオリンパス社製の偏光顕微鏡で書き込みデータを読み取った。(複屈折測定?)
・上記の理由から今あるデバイスに即応用可能というわけではない。推測だが、レーザー書き込みのため書き込みは一度きりで、記事にあるようなアーカイブ用途向きかと。光学系は条件も厳しいため、ポータブル端末へのは相当困難と思われる。
・データはレーザーでガラス表面に書き込まれ、x-y-z軸の3次元+低速軸の方位+位相差の大きさ(書き込み位置の深さ?)で5次元としている(低速軸、位相差は複屈折に関するパラメータ)。デモでは、各書き込みスポットあたり異なる2つの位相差(1 bit)、4つの低速軸の方位(2 bits)、合わせて3 bitsで記録した模様。