年金マネー「運用」の真実 〜どう考えてもGPIFの株式投資は無意味である!
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賦課方式のみで年金制度が回るのであればこれ以上望ましいことはないですが、残念ながら賦課方式を貫徹するためには人口動態が問題になるので一朝一夕にどうにかなるものではないです。そこで積立金を活用しようということになるわけですが、GPIFの運用については問題点があることもたしかですね。というのは、2014年10月以降の運用利回り目標は最低年率1.7%とされていますが、これを達成するために現状の資産構成割合(国内債券35%:国内株式25%:外国債券15%:外国株式25%)というのが本当にリスクリターン上最適化されたものなのかという疑問です。この程度の運用利回り目標であれば正直ここまで国内株や外国資産の割合を高めずとも、ある程度は国内債券、具体的には超長期国債(たとえば30年債なら現在の利回り年1.15%)で運用しても達成可能性なのでは?と思ってしまいます。もちろんイールドカーブのフラット化を意図している中で株式運用等を完全に否定するものではありません。あくまでも割合の問題です。いずれにせよGPIFのうんようについてはもっと細部にわたって議論が必要ですね。
【参考】
http://www.gpif.go.jp/operation/foundation/portfolio.html株式投資を政府が行うか、民間で行うか。基本的には、その点に関する判断が問題です。後者の方がが良ければ、年金積立金を国民に返して縮小する方法はいくらでもあります。
私は「民間で出来ることは、民間で」がいいと思うし、株式投資は、「民間で出来ること」であり、且つ「民間の方がより良く出来ること」だと思います。公的機関であるGPIFの株式投資は縮小する方がいいし、議決権行使や、ましてアクティブ運用を行って、民間企業を指導していこうなどと考えるのは、壮大な勘違いでしょう。