【佐渡島庸平】名編集者が惚れ込んだ「完璧な小説」
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才能は「観察力」で分かる、は医療者も同じです。
ある40代後半のわりと綺麗な女性が、足が痛いと、病院に検査をしに来て、靴を脱いで検査を終えて、靴を履こうとした時に、検査上問題ないため医療者が見守っていると、
医療者に向かって、
「何で手伝ってくれないのよ!こんなに足が痛いって言ってるのに!」と声を荒げてきました。
そこで、何を考えるかです。
観察力が問われます。
まわりを自分が都合がいいように動かしてきた人なんだろう。
そして、それをずっと繰り返してきたことで、まわりが疲れて、
最初は本人が望むようにまわりが動いて、助けてくれてたのに、どんどんまわりがまた同じようなこと言ってるよみたいに、離れていったりする。
さらに気を引こうと、痛みが強いと過剰に言ったり、助けてくれた人には過剰に優しくして、
助けてくれない人を非難して、助けてくれた人は、もし助けなかったら、あんな風になるのかと思ってしばらくは助けるけど、精神的に強いられることは疲れるので、知らないうちに距離をとられて、どんどん孤立して、
誰も自分のことを見てくれない、
イライラして、まわりに当たってきた人なんだな。
そして、この容姿からすると、
最初はその綺麗な容姿に男性が惹かれて、付き合い始めるけれど、その要求度の高さに疲弊して、男性が去っていき、さらに美容に意識をして、美で人の気を引こうとしているのだろうな。
年齢が上がるにつれ、男性からの扱いが若い頃より、粗雑にされることが多くなり、さらに怒りを感じやすいのだろう。
愛をずっと求めてるけど、愛をなかなか得られなかった人なんだろう。
そして、今ここで自分がどんな反応するかを試してるんだな、しかも試している意識はなく、無意識にそうやって、敵が味方を見極めようとしてるんだな。
さて、何て答えようかな、と自分ならなります。
そこで、怒りやすい人なんだな、そんなに痛かったのか、と終わることもできるでしょう。
けれども、
1つの状況で多く観察できれば、そしていろんな状況を見ていけば、それだけその人を深く理解でき、その人が何を求めてて、何に困っているのか、だからこうやったら良くなっていくのではと、仮説を立てて、検証できるわけです。
考えすぎだと言われることもありますが、
考えすぎるほど考えて、それが患者のためになる、こんなに楽しいことはないはずです。面白い!紹介されている本もそうだけど、クリエーターの才能は観察力という指摘は成る程と思いました。ストーリー作りに必要な想像力は1割程度で残りの9割は自分自身の過去の記憶や感情を再編集している。その記憶や感情のストックをどこまで豊かに出来るかが「観察力」。