高校野球に人間教育は必要か。新リーダーと金星に潜む「本質」
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本日もありがとうございます。
記事には書きませんでしたが、智弁和歌山を破ったその試合では、感心したシーンがありました。というのは、津商は1回裏の守備で、いきなり無死三塁のピンチを招いたのですが、前進守備をしませんでした。日本の野球では、2死以外のシチュエーションで三塁走者を置くと、ほとんどのチームが前進守備を敷きます。イニングが終盤の僅差ならまだしも、試合序盤であっても、前進守備をするのが常です。プロであってもやります(全部じゃないですが)。これは攻撃時の無死で走者が出たときの送りバントと通じるところがあって、器のちいさな野球といえます。
津商は、この大会ほとんど前進守備をしませんでした。腹が据わった野球であったし、勝つことを念頭に置いた野球であったと思います。また、攻撃時では、ダブルスチールを試みシーンもありました。失敗に終わりましたが、それでも怯みませんでした。
そのうえで、選手たちの受け答えも抜群でした。
しっかりとした教育をされているのだなと感じましたし、素晴らしい子どもたちでした。
大会中の監督さんもずっと堂々とされていたのも、印象的でした。
「生き方」を決められていたからなんでしょうね。高校野球に人間教育は必要か。当然、必要です。監督は教員なんですから。その教育者がまともであることは前提条件ですが。
私の心に刺さって今も染み込んでいるある高校野球の監督の言葉。
この話を彼から聞いた時、わき上がる気持ちがありました。
「人生も野球も、勝利へのこだわりをもつことが大切。そして、ぶれない軸をもつこと。さらに、常に挑戦的であること。
学歴だけでは信頼ならない。頭も体と同じで常に鍛えていないといけない。学歴は一過性の勝負。人生の勝負に勝つには、その遺産にしがみついて、食いつぶしているだけではだめだ。
更に、伝統という衣を着ると、挑戦できなくなり、リスクを取れなくなる。常に挑戦し続けないといかない。
人間は、優れた才能と、人よりも劣る部分がある生き物だ。才能をのばすより、劣る部分を克服するより、何よりも自分を知ることが大切だ。
自ら見て、自ら考え、自ら動くことを覚える必要がある。
自発性を大切にすると、創造性、積極性、個性、多様性が自然と芽生える。
今の若者には、教えるというスタンスでなく、これらを引き出す姿勢で接せることが大切」
東海大相模 野球部 門馬監督早稲田大学サッカー部の監督も人間的成長が大事だと言っています。
https://newspicks.com/news/1377337
「負けても」人間的に成長すればよいという話ではなく、「勝つために」人間的成長が重要だということです。
以下再掲です。
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おっしゃる通りだと思います。
自分一人だけではその競技をプレーすることができていないということに気付いて、今の環境に感謝すること。
チーム内でのことを他人事として放っておくのではなく、自分事として献身すること。
そして勝つためには個人として、チームとしての目指すべき理想像を如何に明確に描けているか、現状はどうなのか、試合までにそこに到達するにはどうすべきか、という認識が必要です。
これらは人間的成長なくして出来るものではないですよね。
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それから、ちょうど昨日録画していたNHK-BS1の「奇跡のレッスン」という番組を観ました。
そこに出ていたバレーボール世界一のブラジルのユース世代の代表監督だった方の言葉ですが
「ユース世代の監督の最も重要な仕事は、選手に次の日もまたコートに戻ってきたいと思わせること」
ということをおっしゃっていました。
技術的向上のための人間的成長を促すことと、その競技を好きになってもらう事、これがジュニア・ユース世代の指導者の役割だと思います。