農産物輸出:初の7000億円台 15年、和食ブーム後押
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いいニュース!だけど、現場感で言っちゃうと、伸び要因において円安効果が9割。日本食ブーム1割程度だろう。そして日本食原理主義は世界では全く通用しないから気をつけなくてはならない。つまり世界で寿司といったら、日本で食べる寿司ではなくて、カリフォルニア巻を想像する人がほとんど。逆の立場で考えるとわかる。つまり、日本でフレンチやイタリアンを食べるときに当地から食材を輸入してまで使っているかと言えば否。日本食ブームだからといって、日本産品な伸びるとは限らないし、日本食原理主義がユネスコに登録されたのではないということを忘れてはならない。
円安誘導の効果。現地の実態では、日本の生鮮(特にフルーツ)は高級スーパーの"客寄せパンダ"。スーパー側も、原価は合わないが日本産を扱ってるイケてる小売です、という"広告費"扱い。にもかかわらず、日本の出荷団体や省庁も、ブランド=高値と勘違いして悦に入ってるだけ。現場では「輸出は失敗している」という評価だ。
輸出が伸びない理由を、国内と海外での需要の違いを理由にする人(ピッカー)もたくさんいるけどさ。そもそも海外の需要に応える生産物を作ろうが、コスト構造(価格)で圧倒的に戦えない。エネルギーや生産関連資材もほぼ輸入、人件費や物流コストや手続コストの全てが高い。
水産物だって、遠洋から日本で水揚げして冷凍して輸出するより、直接アジアの港に揚げた方が利益が出る。畜産も飼料からエネルギーまでほぼ輸入なのだから安い海外で作った方が利益が出る。日本で作って輸出するではなく、日本(の企業や人)が海外で作る「Made by Japan」や、産業輸出にこそ価値がある。
ってことで、農産物輸出額という目標設定自体、あまり意義を見出だせない。
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※フランスやイタリアは、食文化の輸出→加工品輸出で稼いでいる。
※農産輸出大国オランダと日本を比べることはナンセンス(後日詳しく書きます)