[ニューヨーク 1日 ロイター] - 1日の米株式市場時価外取引で、米アルファベット(旧グーグル)<GOOGL.O>の株価が大幅上昇し、米市場の時価総額でアップル<AAPL.O>を抜きトップとなった。

アルファベットはこの日の取引終了後に第4・四半期決算を発表。モバイル端末の広告収入や動画投稿サイト「ユーチューブ」事業が堅調だったことが追い風となり、予想以上の増収となった。

時間外で株価は6%上昇し、時価総額は5540億ドルに達し、アップルの約5340億ドルを上回った。

2日の通常取引でもこの流れが続けば、アルファベットは正式に初めて米市場で時価総額1位となる。

アルファベットの株価は、モバイル広告収入の拡大を背景に昨年大幅に上昇した。一方、アップルは、中国を中心にアイフォーンの販売が伸び悩んでいるほか、次のヒット商品が見込まれておらず、業績が圧迫されている。アップル株は先週、アイフォーン出荷台数の伸びが過去最低となったことから、下落した。

米ハイテク企業のけん引役はこれまでに、IBM<IBM.N>からマイクロソフト<MSFT.O>、次いでアップルへと変遷してきた。アルファベットの時価総額がアップルを上回ったことで、けん引役はアップルからアルファベットにバトンタッチした可能性がある。

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