新日鉄住金、自動車用冷間圧造用鋼線で米に製・販合弁
2016/01/28, 日刊自動車新聞
新日鉄住金は27日、米国に自動車向け冷間圧造用(CHQ)鋼線の製造・販売会社を設立すると発表した。線材2次加工の海外拠点としては、タイ、中国に続き3拠点目。豊田通商、住友商事、メタルワンなど8社と共同出資で設立し、北米で需要が拡大する自動車向けCHQ部材を供給する。
米インディアナ州に「ニッポン・スチール&スミキン・コールド・ヘッディング・ワイヤー・インディアナ」(NSCI)を設立する。資本金は2400万ドル(約28億3千万円)で、新日鉄住金が42%を出資。投資額は約5千万ドル(約59億円)を計画しており、新工場=イメージ写真=と酸洗・皮膜ライン、伸線機、熱処理炉などの大型設備を設置する。量産開始は2018年1月の予定。初期の生産能力は年間3万9千トンを見込んでいる。CHQ鋼材を用いたファスナー部品は、車体の組み付け以外でもエンジンやトランスミッションなどの駆動部品に広く採用されており、1台当たりの使用量も40キロ~50キログラムと多い。日系の自動車メーカーや部品メーカーが北米で増産基調にあることから、現地化のニーズが高まっていた。米国内のサプライヤーに対する供給をメーンとするが、中米向けなどの輸出用部品に使われることも想定している。
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