マネックスと楽天、投資家目線で語るフィンテック「要注目領域」

2016/1/26
予告で見た通り、「フィンテック」のトレンドの高まりに応じて、関連ビジネスへの投資も活発化している。今、投資家は何を狙って、多額の資金をフィンテックビジネスに投入しているのか。マネックスグループ執行役員の高岡美緒氏と、楽天フィンテックファンド・マネージングパートナーのオスカー・ミエル氏に、投資家の視点から見た「要注目領域」を聞いた。
高岡美緒(たかおか・みお)
マネックスグループ執行役員新事業企画室・マネックスベンチャーズ取締役
大阪府生まれ。英国ケンブリッジ大学自然科学部物理学科卒業。ゴールドマン・サックス証券、モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)などを経て、2009年にマネックスグループに入社。入社後の同社のほぼすべての国内外買収案件や戦略投資を執行。現在はマネックスベンチャーズのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)運営や、マネックスグループの新規事業立ち上げを担当。

個人領域への普及はまだまだ先

──高岡さんはマネックスグループのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)責任者として、グローバルのフィンテック企業を調査、投資していますが、どのような領域に注目していますか。