イー・アクセス創業。孫正義氏からの連絡、会社を売却した理由
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注目のコメント
今回のソフトバンクへの売却エピソードは、他誌で語られたことのない初公開のエピソードじゃないかと思います。
売却エピソードについて、特に「(孫正義氏のソフトバンクは)とにかく交渉から決断までのプロセスがスピーディーで、リスクテイクの精神も十分。最適なパートナーであったと今でも思っています。」という部分に注目します。
本件のような大型M&Aであるも超迅速なディール運びは、起業家同士のケミストリーの一致以外にも、下記の特殊な条件が重なったことで実現しました。
①交渉当事者は創業CEOの千本氏(eAccess)、創業オーナーの孫氏(ソフトバンク)、GS(eAccess大株主)という、それぞれ厳しい条件交渉を行うもスピーディーな意思決定と執行を行える組み合わせ
②"再編の機は熟した"本邦通信業界の経営環境
③KDDIという対抗馬/ライバルの存在(従ってソフトバンクは悠長に決断を先送りできない)
これらのいずれか一つでも欠けていたら、異なるストーリーになったのだろうと思いますイー・アクセス創業から、イー・モバイルへの展開、そしてSBへの売却まで一話で行ってしまった。すごいスピード感
固定回線戦争の時は自分は就職直後で、常駐で光ファイバー事業の立ち上げ支援をしてました
当時はNTTがISDNへの巨額投資を回収するために、次の技術である光ファイバーへの移行をゆっくり進めており、まだまだダイアルアップが大半でFTTHは高価。そこへ光ファイバーで価格破壊を起こして一気に取ろう、というプレイヤーの支援だったのですが、記事にもあるYBBの信じ難い価格破壊で戦略を根本から組み直してる時でした。
当時はコンテンツ的にはADSLで十分。ニッチなニーズをもつセグメントマーケティングに舵を切らざるを得ませんでした。本当に大きな影響を与えた参入でしたYahoo!BBのモデムバラマキ作戦は今でも強烈に覚えてる。ポータルサイトとして、ネットユーザーが増えれば増えるほど、Yahoo!に吸い込まれていく。インフラとサービスを両方とも拡大させる戦略はあまりにも壮大なシナジーだったなあ。