【名波浩】選手が自主的に繰り返したミーティングが流れを変えた
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経営学でいう「場のマネジメント」ですね。
選手が自発的に、勝つためにこうしようぜ、変えようぜ、とコミュニケーションを豊富に話し合うのは、監督がそういう「場」を作ることが重要になってきます。
ビジネスにも通じますがこれは非常に難しいマネジメントだと思います。
「場」とはそこに所属している構成員のコミュニケーションや意思決定の枠組みを言います。
単なる官僚的組織のヒエラルキー型(ピラミッド型)とは情報の流れが変わってきて、構成の知識が組織として組み合わさり、創発に繋がるとされています。
詳しい理論を知りたい方は以下参考図書です。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A0%B4%E3%81%AE%E8%AB%96%E7%90%86%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88-%E4%BC%8A%E4%B8%B9-%E6%95%AC%E4%B9%8B/dp/4492521585
理論ではなく現場の視点でいうと、監督の信頼感が高まり、覚悟を持って選手より熱い情熱で勝利をもぎ取ろうとしている臨場感が伝わってくると、選手が「監督に負けてられるか、俺達このままでいいのかよ!?」という想いが湧き上がってくるのだと思います。ジェイはイングランド人です。
細かい指摘だけど重要なことなので。
(追記)
せっかく記事に出てきているので書くけれども、僕が気になっているのは、そのジェイ・ボスロイドが昨季ジュビロではリーダーシップを持った熱血漢として、昇格を導く立役者の一人としてシーズンを戦い抜いたことだ。
ジェイは来日前までは、イングランドの典型的な悪童ストライカーだった。人間的には愛されキャラではあるが、いろいろピッチ内外で騒動を起こし続けた結果、キャリア的にはどんどん落ちぶれていってしまった。
一昨年に在籍したタイリーグ経由でJリーグに来たので、とんでもないギャンブル補強だなと当時は思ったものだけれど、名波はいったいどんな手法でジェイをモチベートさせて手なづけたのだろう。
ジェイのインタビューを見ていても、ジュビロにも名波にも非常に好感を持っているようで、今季もコンディションが維持できれば活躍するはず。なかなかJリーグにはいない本格的なセンターフォワードですからね。組織が良い方向に変わる動きが伝わってきますね。もちろん選手たちが自主性を持つことが大事ですが、それも監督がその自主性を尊重すること、また自主性が育まれるまでは粘り強く働きかけることをしてきたからこそだと思います。