仮想通貨だけではない。野口悠紀雄が説くブロックチェーン真の実力
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「誰が入っているかわからないP2Pネットワークで、いかに信頼できる記録をつくっていくか」。こうした難問に答えたのが、ブロックチェーンのプルーフ・オブ・ワーク(POW)の仕組み。野口先生が平易に解説しています。
本取材に当たっては、『仮想通貨革命』『「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる』の2冊を参考にしたのですが、こちらもブロックチェーンの概要と社会的インパクトがわかる好著です。ビットコインという社会実験は、ブロックチェーン技術の1つの使い方であって、それ自体は様々な課題を抱えています。
例えば、
・マイニングパワーは中国勢を中心とした少数のマイナーが寡占しており生殺与奪権を与えてしまっている
・ブロックサイズに制限があり、その上限値に急速に近づいているため、取引記録の処理が大幅に遅れることが発生している(最大で3-7取引/秒)
・取引確定が約10分ごとなので、リアルタイム処理できない
・上記の課題はコードをアップデートすることで解決可能なのだが、Bitcoinコミュニティ内の派閥争いにより進まない
P2P分散型の理想論が裏目に出てしまっている状況で、今はビットコインの正念場です。
一方、ブロックチェーンの仕組み自体は素晴らしく、仮にビットコインが失敗したとしても、さらによく練られた応用例が出てくるのは必然と思います。個人的には銀行内と銀行間のプライベートチェーンに期待しています。野口先生凄いな。ブロックチェーンにも精通しているのか。
EduTech、HealthTechなどほかの6Techがインターネットが既存産業に利用が広がっていくことで市場が変化しているのに比べて、Fintech、特にブロックチェーンは根本的に変わるかもしれない。ほかの6Techと並べることに違和感あるし、だからこそバブルの匂いがプンプンする。