【佐藤航陽】リーン・スタートアップはもう遅い
2016/1/5
未来予測でしか差別化できない
数年前に流行した『リーン・スタートアップ』(日経BP社)は、変化のスピードがあまりにも速くなってしまったために、もう役に立たなくなってきたと感じています。
情報と資本の流動性が高くなりすぎて、全員が同じことをやり始めた結果、変化を見てすぐに対応しても、その時点ですでに時代遅れになってしまうことが起きています。タイミングを読んで先回りする以外は、差別化するのが難しくなっているのです。
その意味で、未来を見通す力が重要になってきているのですが、私は、未来予測には3つのベクトルがあると考えています。人間の感情と、経済(おカネ)と、テクノロジーです。
人間の感情については、前編で紹介したように、伝記を読んで理解を深めています。おカネについては、資本主義やマネーの歴史をおさらいした本を何冊か読んでいます。
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この連載について
現在、第一線で活躍する若手経営者たち。彼らはこれまでの人生でどのような書籍を読み、それをどう仕事に生かしてきたのか。本連載では、個性豊かな10人の経営者が登場。古典から最新ビジネス書、文学から理工書まで、幅広いジャンルの「座右の書」を紹介するとともに、その本にまつわるエピソードや、私流の「本の読み方」を披露する。
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