今年は変局点、スタートアップ経営者は何をすべきか(高宮慎一)
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2016大予測寄稿ー"変化"と"リスク"含みの中、"チャンス"と"ピンチ"はコインの裏表といったところだろうか。
短期的に事業機会/投資テーマ、マクロを予測することは、鬼が笑う系の話で、当たるも八卦当たらぬも八卦だと思っている。
一方で、経営にとっても、投資にとっても、大事なのは短期的に“2016年”の予測を当てにいくことではなく、大きな方向感を見失わないことだと思う。と、言う意味では本稿で言いたかったのは、この先1、2年の大きな方向感からすると、事業機会/投資テーマ、マクロともに変局点に差しかかるだろうということだ。2016年はまだ顕在化していないものの、"変化"と"リスク"含みとなりそうだ。
変化に伴う機会を逃さないためによく言われるのは、“誰よりも早く波に乗るためには、波が起きた時には沖にいなければいけない”ということだ。スタートアップの、起業家側であれ、投資家側であれ、テーマ選定が入口としてかなり重要だ。その際、早すぎず遅すぎず、半歩だけ先に取り組むのが肝だ。その“先に”のさじ加減が難し
く、変化の時間軸とそれにともなう機会顕在化の時間軸と、自分たちが許容できる時間軸とフィットしているかを意識することが有効だと思う。
いずれにせよ、今まで以上にアンテナを高くし、経営者の仕事として“バラ色の夢を語り、最悪に備える”ことが重要になるだろう。
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既に各所で2016年を占う系の鋭い記事が出てる中、結構ネタが出つくし感があり苦しいですが、、入稿は去年でしたということで 笑一般消費者向けのウェブサービスによく見られるような、目先の売上よりも顧客開拓を優先する先行投資型のビジネスは、投資家に生命維持装置を握られている状態とも言えます。追加の資金調達が成功しなかった時点でゲームオーバーですから。
債務超過の企業は「債権者支配」ですが、こういった会社は創業者の持分比率が高くても、実質的には「投資家支配」と言えるのかもしれません。
綱渡りでスケールするビジネスを目指すのも一つのやり方ですし、急激な成長を目指すうえでは有効なアプローチですが、あくまでそれは資金が過剰流動の状態下で成り立つモデルであることを、予め理解しておくべきでしょう。
高宮さんのご指摘にもありますが、ネット上のみで完結するビジネスの空白地帯が狭まり、リアルでのオペレーション実務や業界知見がより求められるようになると、起業経験者だけでなく、既存業界での経験が豊富なビジネスパーソンがより求められるようになるのではないかと思います。