社長業を休んで、タクシー乗務員になる。批判や激励が飛び交う

2016/1/3

1カ月間、社長業はカンベンね

MKグループの会長(当時)、青木定雄さんと面会してから間もなく、私はタクシー乗務に必要な二種免許を取りました。
再建途中でしたし、父が亡くなってしばらくは、私も社長業務をおぼえるのに必死でしたから、実際に乗務することはかないませんでした。テレビの取材で3日間だけ体験乗務するくらいがのせいぜいの状況。
本格的にタクシーに乗る決断をしたのは、会社も無事に80周年を迎えた2007年のことでした。
この年の12月、「タクシーに乗ります!」と宣言すると、社内は騒然となりました。約7000人の社員を抱えるハイヤー・タクシー会社の社長が一ドライバーとして乗務するなんて前代未聞のことです。