インフォグラフィックで見る、商社OBマフィアの全貌
コメント
注目のコメント
ヘッドハンターの方々に、商社人材の転職状況などについて聞きましたが、動くのは年収がまだ1000万円に届かない20代のうち。30代以降になると、年収ダウン転職が増えるため、マッチングしにくいとのこと。また駐在などがある関係で奥様が専業主婦のご家庭が多く、決まりかけた転職も泣いて止められることなども多いとのことでした。
商社出身者の王道としては、やはり投資先の経営に関わっていくパターン。新浪さんもレオック、ローソンと社内の反対を押し切り、無理やり案件を通して自分がそこにいくという流れ。もう一つは記事にもある通り、コンサルなどを経るパターン。自分も中途採用を担当していますが、商社出身者も結構きて基本的には会うことにしています。就活で勝者だった、PLBSがある程度読める、大企業の空気感が分かるなど適性が高い場合が多い気がします。そういう人たちが語る志望動機はやはり「年功序列」や同じ仕事を何年もやり続けること、というのが多い感じはします。転職にあたっての意外と多い障害は奥さんの反対だったりするので、既婚の方は毎回「奥さんは大丈夫?」と聞くことにしています。奥さんにしてみれば「商社マンと結婚したのに!」という人もいますからね。。。
総合商社はその特殊性(20代は大きなプロジェクトの小さな役割を果たす下積み時代)ゆえに、起業家に必要なオーナーシップを持って高速PDCAサイクルを回す、という経験が乏しく、かといってスタートアップに転じようとしても年収が高いので、条件が折り合わず中々踏み出せない、というジレンマを抱えてる。
賢い学生たちはこうなることは分かっているので、起業家志向のある人はそもそも総合商社を避けてIT系のメガベンチャーを志向するようになってきている。
サイバーエージェントじゃないけど、「20代で子会社社長」みたいに若手でもガンガン活躍できるタレントマネジメントにシフトしないと、総合商社マフィアは増えないだろうな。そうすることが総合商社にとって良いことかどうかはさておき。