この連載について
今、商社業界は大きな岐路を迎えている。手数料ビジネスで稼いだバブル崩壊前の時代(商社1.0)から、2000年代以降、資源を中心とした投資ビジネスへと比重をシフト、純益規模は一気に膨れ上がった(商社2.0)。しかし、その後、資源価格の下落が続き、各社とも減損を計上。商社各社は、商社3.0ともいうべき新たなビジネスモデル創出へ向け、もがいている。商社3.0の時代の商社のビジネスモデルとは何か。資源の時代は本当に終わったのか。新たなモデルを模索する大手商社の2020年に向けた戦略を探る。
三井物産株式会社(みついぶっさん、英語: MITSUI & CO., LTD.)は、三井グループの大手総合商社。三井不動産、三井銀行(現・三井住友銀行)と並ぶ『三井新御三家』の一つ。通称は物産。 ウィキペディア
時価総額
3.46 兆円
業績

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商社マンは、「グローバル感覚があり、潰しが利く反面、深みが不足している」。「マーケットから求められる人材になりにくい」。「何かの道のスペシャリストとして腕がつくほど、商社のような大組織にいる意味はなくなってきます」などかなり手厳しいエールですが、その理由は商社の評価体系や人事制度などにあるとのご指摘。
現役商社マンの皆様はどう思われるでしょうか。コメントをお待ちしております。
自分が三菱商事に出向していたのは26才。当時は既にマネージャーとしてやっていましたが、出向先では一番下のぺーぺー。もちろん自分は腰掛けのお客さんなので、自分がどうこうということが言いたいのではなく、同期くらいの人を見てもまだまだ下働き期の人が多い。部署にもよりますし、商社によって違うと思いますがが仕事の裁量もあって一番楽しいのは40歳前後なのでそこまでは基本は尽くすことが必要。とてもいい会社と思いますし、優秀な方が多いと思いますが、自分の性格的には新卒で入らなくて良かった、というのが感想でした。むしろ、優秀な人がこういうゲームのルールを受け入れてロイヤリティ高く働いてる組織がすごいと感じました。給料の高さ、合コン含めた社会的な評価の高さも大きな要因でしょう。
それでも、商社出身で素晴らしい経営者が多いのは、メンタリティも含めて基礎的なことがしっかりと身に付く環境ではあると思います。PLを見ながらBSの視点も持てること、机上だけでなく実際の営業が重要なこと、社内の本当に膨大な稟議プロセスの中で、あらゆるリスクをつぶしていくことが求められるなかでその感覚が養われることなどは、なかなか他の職場にはない環境かとは思います
非常に共感する点の多いインタビュー内容ですが、これを読んで商社の中の方がどう思われるのか、気になるところです。同じような問題意識をお持ちなのか、「育ててもらったのに出ていくのはおかしい」と思うものなのか。どうなんでしょうね。
出世していくのは「調整能力に長けたボスタイプ」の人間です。
おそらく、そこそこ歴史のある企業であればどこも同じではないでしょうか?
ただ、論者のようにハーバードビジネススクールに社費留学させてもらえただけでも商社に入社した意義はあったのではないでしょうか?
留学経験を生かして独立して真のプロを目指すもよし、大組織で出世を目指すもよし、選択肢があるのは素晴らしいことです。
昨今社内留学制度が廃止されつつあることは、若い人材にとっては寂しいことですね。
最終回にて、楠木先生が、「経営者育成の場としての商社」についても語ってくれていますので、そちらもお楽しみに。
これから三菱商事が目指すべきは新浪さんのようなプロ経営者を多く輩出する「人財輩出企業」なのかもしれない。
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本来、プロになるということは、一つのスキルをさまざまな場面で磨き続ける必要があります。それに対し、ジョブ・ローテーションがあると、一貫性のあるスキルを築くことの壁になってしまうのです。
そのため、商社マンはグローバル感覚があり、潰しが利く反面、深みが不足しているという評価につながってしまうのだと思います。いつも会社の看板の下で辞令通りにやっていると、結果、プロになりきれないのです。
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商社マンはグローバル感覚があり、潰しが利く反面、深みが不足しているという評価につながってしまうのだと思います。いつも会社の看板の下で辞令通りにやっていると、結果、プロになりきれないのです。