「モテたい!」体育会系スキー部へ。人生初の意思決定にゾクッ

2015/12/27

最初で最後のアルバイト

実は、ある時期まで、一度も受験を経験したことがないのがコンプレックスだったんです。慶應の幼稚舎から、ずっとエスカレーター式で育ちましたから。
成績はいつも中の上くらい。算数が苦手で国語が得意な、超文系少年でした。運動もあまり得意ではありませんでしたが、理科だけは好きでしたね。
幼稚舎の頃は生物化学部に入り、いろいろと実験もしました。牛の血液から顔料をつくったり、カエルを解剖したり……。
こんなことを言うとなんですが、お金に困ったことはありません。学生時代も、自ら好んでアルバイトをしたことは一度もない。ただ、大学1年生の夏休みに一度だけ、ペンションで働いたことはあります。
当時、スキー部に所属していたんですが、1年生が毎年、ひとりだけ派遣される合宿先というのがあったんです。それが、先輩の経営する裏磐梯のペンション。20日間、泊まり込みで働かされる。絶対に嫌だと思っていたのですが、じゃんけんで負けてしまい、私が行く羽目になりました。