三菱商事の幹部。「資源の時代は終わった」論にモノ申す

2015/12/26
商社業界において、資源ビジネスの二大巨頭と言えるのが、三井物産と三菱商事。ともに資源部門をテコに、2000年代中盤以降、急成長を成し遂げてきた。
しかし、ここ数年の”資源バブル崩壊”により、両社は大きな打撃を受けている。
2012年3月期に2912億円だった三菱商事の資源部門の純利益は、今年度(2015年)200億円にまで減少する見込みだ(エネルギー部門が550億円の純利益、金属部門が350億円の純損失)。
目下、商社各社は“非資源”の強化にエネルギーを注いでおり、資源ビジネスの存在感はしぼみつつある。
もはや資源の時代は終わったのか。資源価格はこのまま低位で推移するのか。三菱商事のエネルギー事業グループCEOオフィス室長を務める高岡英則・執行役員に、エネルギービジネスの見通しと戦略について聞いた。