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注目のコメント
【8000字インタビュー】”非資源”一色に染まりつつある商社業界において、ネガティブに語られがちな、エネルギービジネスについて、わかりやすく、深く、大胆に話してもらいました。エネルギーに詳しくない方でも、新たな学びが多くあるはずです。
資源ビジネスは、知れば知るほど面白い。業界人以外に対しても、もっとその醍醐味、ダイナミズム、魅力を伝える手段があるように感じました。商社がこれだけ「脱資源」的な文脈で語られることが多い中で、エネルギーについてこれだけ掘り下げたインタビューもかえって貴重。担当している方の見解なのでバイアスがかかるのを割り引いて考える必要はあります。今回の社長人事も生活産業グループ出身の垣内氏がついた、というのが全社の空気ではあるのでしょうから。
エネルギーについては、資源メジャーと比べれば小さいな存在、というのがついて回る問題ですね。もう一つはやはり市況は分からないし長期であること。
三菱商事で2000年代の稼ぎ頭だったオーストラリアの石炭も、さかのぼれば1960年代の投資がスタート。2001年に追加投資をしていますが、40年前に権益を抑えたからという側面があります。それがまさか2000億とかの利益がでて、社内で「オーストラリアに足を向けて寝れないよね」と言われるまでの存在になると思っていた人って当時はいないのでは、と思います。難しいですね。。。資源ビジネスを理解する上で重要なファクターを抑えられる良インタビューだと思います。
記事内の主張はまさに正論。資源価格が低迷している時にコスト競争力が高い権益を抑えることが肝要。
資源プレーヤーの基本戦略はコスト競争力の高い権益と、オペレーターの資本力を活かすこと。だから基本戦略はコスト価格低迷時は徹底的にジリ貧勝負で競争力の低いプレーヤーをkick outし、資源価格の回復を待ち果実化を狙うのが王道です。
今回の記事の内容は職業上毎日見てるので以下、私見です。
個人的な見解では中長期で見ても資源価格は資源バブルと呼ばれたリーマンショック以降の価格水準までは戻らないのではと考えています。
リーマンショック以降の資源バブルの主要因は、世界的な金融緩和を背景とした過剰流動性によりコモディティーマーケットにファンド勢の資金の流入し、商品が買い支えられたことです。
原油に限らず金や銀の貴金属、アルミやニッケルのLME含め現在はコモデティー全般から資金が流出しており、実需家主導のマーケットに回帰しており、ファンド勢の資金が戻ってこない限り過去の価格水準には戻らないでしょう。
また、原油に限って言えば見通しはより悲観的に捉えています。
技術革新によりシェールガスが採掘されるようになり、原油の輸入国の米国でさえ、輸出再開へ舵を切った。高い油価を前提に国家予算や社会保障を組んでいたベネスエラやサウジは自国の安定を優先し、OPECでの足並みは最早揃わず、価格の調整弁は既にOPECからシェールに移っており、より生産コストに価格は収斂していく可能性が高いと見ています。(そして生産コストは技術革新により下がり続けます)
総括及び記事のタイトルにコメントすると、資源のビジネスは終わらないが、資源の栄光の時代は終わった、だと思っています。
この記事の著者 / 編集者
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- 530Picks