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注目のコメント
三菱商事の復活を語るうえで2001年のBU制と2002年のMCVAによるポートフォリオマネジメントの進化に触れていないのは少し物足りない気がします。
商社の事業は本当に多岐にわたり、すべての事業を詳細に管理するのは無理。「取引関係があるから。。」などと個別事業を加味すると全くマネジメントレスになりますし、株をもって随伴取引を狙うのが一般的な一方で資源投資もあったりで、単純なPLでは測れないので、やや乱暴でもEVA的な指標を導入し、あらゆる事業形態を一つのモノサシで計り、事業をラベリングし、撤退基準を作ったのは大きな進化だったと思います。もちろん完璧な制度はないし、人が運用するので、個別には定性的なことで救うことはできますが、事業自体が社内で「再構築型」と常に呼ばれることは避けたいと考えるのはサラリーマンとして自然であり、リストラフェーズではうまく機能したと思います①
本連載第1回でもご紹介しましたが、下記リンクのサイトは「三菱」の歴史(「商事」を含む三菱の歴史)を知るうえで面白いです。特にPDF年表は必見かと。財閥って「パね~」って感じです。
https://www.mitsubishi.com/j/history/index.html
②
このサイトによると、「三網領」は商事のものではなく「三菱のもの」のようです。
https://www.mitsubishi.com/j/history/principle.html
③
「MCVAによるポートフォリオマネジメント」に言及されていない点は、占部さんに同感です。三菱商事は、MCVA(Mitsubishi Corporation Value Added)というEVAのような指標を各事業を定量評価する軸に据え、それに市場環境等の定性評価を組み合わせることによって、当時の日本企業の中では先進的に「事業ポートフォリオ管理」を進めた企業です。
昨今、某企業が経営が苦しくなった状況で「ポートフォリオを見直す」などと言っているのとは大違いで、占部さんが言及されているように撤退基準をあらかじめ定め、各事業が向くべき方向性を制度(仕組み)として示したことは非常に勉強になるものがあります。
なお、本記事の事業領域評価マトリックスも、その制度と連動した一部だと思います。ちょうど一週間前に社長交代の人事発表があった。食料畑の垣内氏が後任。
非資源のポートフォリオは幅広いが、鮭のセルマックを筆頭に苦しい状況をどう立て直すかが見所。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASDZ18H91_Y5A211C1MM0000/
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- 530Picks