この連載について
今、商社業界は大きな岐路を迎えている。手数料ビジネスで稼いだバブル崩壊前の時代(商社1.0)から、2000年代以降、資源を中心とした投資ビジネスへと比重をシフト、純益規模は一気に膨れ上がった(商社2.0)。しかし、その後、資源価格の下落が続き、各社とも減損を計上。商社各社は、商社3.0ともいうべき新たなビジネスモデル創出へ向け、もがいている。商社3.0の時代の商社のビジネスモデルとは何か。資源の時代は本当に終わったのか。新たなモデルを模索する大手商社の2020年に向けた戦略を探る。
三菱商事株式会社(みつびししょうじ、英語: Mitsubishi Corporation)は、三菱グループの大手総合商社である。 ウィキペディア
時価総額
4.67 兆円
業績

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冒頭の「お上」がいないというのは自分も良く言っていて、就職ランキング上位にくる(≒給料が高い)大企業の中で、唯一といってよい「規制業種」でないのが総合商社。銀行、保険、マスコミ、広告、航空、通信、電力などなど、基本的には役所と一体で高度経済成長を引っ張ってきた業種ばかり。
その意味で、自由競争の世界で勝っているのは立派だし、給料が高いとは思うものの、それだけの仕組みを作り上げているということだし、新卒の就職先としても個人的にはおすすめします。
途中指摘されている「年功序列」はやはり強く感じるところですし弊害も理解しますが、それを一気に崩す難しさや怖さもあるのは確か。特に「組織の三菱」では、年功序列がうまく機能しているところもあるとは感じるところです。
昔はものを動かすこと自体が難しかった。
それが基礎的なことはみんなできるようになり、今度は資金が不足した。
そして今はIT化による情報化でみんなが投資する時代になり、お金がコモディティー化し、事業を新しく作る人が相対的の不足している。
そういう意味で商社とは、各業界の商流に入ることであらゆる意味でインサイダー化し、情報/もの(資源)/資金/人材をその時々の需給関係に応じてうまく武器として利益を稼ぐ会社であると言える。
これは要するに「商売=ビジネス」という言葉のの定義そのものではないでしょうか?
我々は資本主義市場にいるので、今後も投資によって稼ぐという表面は変わらないと思いますが、付加価値の源泉は時代とともに変わっていくのでしょうね。
そういう意味でIT産業に対する付加価値をまだ見つけれていないというのが大きなリスクと言えますが、現在弊社もおつきあいさせていただいてますが、こちらは今後のIT業界とそれ以外の業界の融合が進むことで解消していくと思います。
なので、課題はたくさんあるものの、商社は今日最強のビジネスモデルであり、一番長く生き続ける会社の一つだと思います。
ダイバーシティに関して、完全同意。三井物産の回でもコメントしたが、日本人は連結人員の2割くらいだと思う。本来的に人間の能力自体にそんなに優位な差はないはずで、そうすると力に対して不適切なポジションの非日本人が多いか、優秀な非日本人を引きつけられてないと言うことで、そここそ世界で戦うなら一番の課題だろう。
数年で解決する。変革を期待したい。
今までの連載で触れられていた、2つの要素を深堀りしてもらいたいです。
①選択と集中、投資ポートフォリオづくり(特に非資源分野がポイント)
②人材育成とイノベーションを生む組織文化
商社の戦略・組織設計は、他業界でも活かせることが多いと思うので、一般論だけで終わってしまってもらいたくないです。