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IT部門は文系の部署、技術者の職場でない現実を考える

ITpro 記者の眼
大手金融機関のIT部門の幹部に、長年聞く機会が無かった疑問をぶつけてみた。「金融サービスは情報システムの存在無しには、作ることも提供し続けることもできないのに、どうして金融機関の経営者はITにあまり関心が無いのですか」。答えは極めてシンプルだった。「金融機関が文系の会社だからです」。
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ものすごくありがちな話。「公式には口にしないが、文系の人たちは専門家、つまりIT部員を「格下」に見ている。IT部員もそのことを分かっている」というのは想像に難くない。
日本の金融機関が相次いでFinTechへの注力を表明しているけれども、開発をベンダーに任せている限りは、とても覚束ないでしょう。迅速にサービスを展開するうえでは、開発部門こそが肝。けれども既存の金融機関で開発者が活躍するキャリアパスは非常に見出しづらいために、少なからぬ開発者は忌避してしまいます。
目先のサービス、ビジネスではなく、組織風土の問題なので、既存金融機関が独力でFinTechを標ぼうするのは絶望的であると思います。新興プレイヤーと如何に組むかなので、金融機関側が取り組むべきは新サービスの開発着手ではなく、買収規制緩和に向けたロビイングでしょう。
融資で稼ぐ利ザヤも、ITによる効率化で稼ぐコスト差も、等しく利益につながる。営業や融資判断に経験や専門知識が必要だと思って自分の仕事にプライドを持っているのであれば、同様の考え方にITで接するべきだと思う。少なくとも、システム回りで正しい判断ができなければ、せっかく稼いだ利ザヤも飛んでいくわけだし。
大体の場合、プライドというのは、自分ができて他の人ができないことに起因すると思う。同じように、他の人ができて自分ができないことが存在するわけで、そこに対して敬意をもって接することができれば、もっと世の中うまくいくのにと思うことはある。
IT部門の仕事は、開発と運用がある。加えて競争領域のシステム(ITにより他社に優位に立つ)と非競争領域(これだけでは差別化できない)がある。私は競争領域に関しては社内で行うべきであると思う。だからこそ必要なのは必要な仕事だけではなく、勉強と研究が必要であると思う。IT部門の技術系社員には技術的な挑戦を自分たちだけでやらせるべきで、大型なシステムではなく小さいシステムで良い。IT部門の企画、運用職はユーザー部門からのローテーションがいいと思う。その中でマネジメント候補だけはローテーションしないで残す。
そして彼にはひたすら勉強させた上で技術系社員と絶えず研究を、見守らせる。これで技術にも強く、業務も解るIT部門になる。しかもユーザーにも大量のローテーション経験者がいるから基礎も強い。
競争領域は人を派遣してもらい社内中心で開発し、非競争領域はソフトウェアを社外から調達するか、SIの会社にやらせればいい。
(もちろんHUEがベストって言いたいが公平性にかけるので言いません(笑))
この記事は非常に納得感があります。
「では、ITの専門家、つまり技術者ではないIT部員を何と呼べばよいのか。これはもう「担当者」というしかない。そして何の担当者かと言うと、ITベンダーへの発注を担当する「窓口担当者」であったり、開発プロジェクトの際、ITベンダーの技術者が要件定義のため事業部門に直接ヒアリングするのを支援する「事務局担当者」であったりする。」
私が大学院を卒業する頃、工学部から金融機関に就職する人たちが出始めた時期だったのですが、日本の理系では研究室が代々受け継いでいる就職先の会社に就職するのが当然で、モノ作りをしない金融機関などに就職すると、「文転(※文系に転向することで、理系では屈辱的だと思われていた)」あつかいされて、肩身が狭かったのも事実です。しかも、大学院に行かずに学部卒の人たちが入行後に、バブルが弾けたので、大学側もそれ見たことか!という雰囲気でした。

実際、高収入の金融機関に入ったのも束の間、職を探そうにも、理系は商品開発のアルゴリズムやシステムを担当していた人が多く、銀行の統廃合でそうした部門も削られていた時代で、営業などの実績がないために金融機関で転職が難しく、大学院に戻ってくる人も多かったのです。

同じ頃、メーカーに就職した人は給料もボーナスもそう高くはないけれど、地方で暮らして、安定していて、研究者としての地位も確立されていたりしたので、今もって、理系の学部から金融機関に学生を送り込もうという意識はそう高くないでしょう。