【岩瀬×田端(5)】大企業とベンチャーは互いを必要としている
2015/12/18, NewsPicks編集部
イノベーターズ・トーク Part 5
【岩瀬×田端(5)】大企業とベンチャーは互いを必要としている
2015/12/18
最後に2人が語り合うのは、大企業とスタートアップの「境界」。規模やカルチャーの違う複数の組織を経験する人が増えれば、大企業とスタートアップのコラボレーションも進む。ここで岩瀬氏は「日本の企業はベンチャーが開発した新しいソフトウェアを使わない」と指摘。そこから、日本で特定分野の“プロ”が育ちにくいことに対する田端氏の問題意識が語られる。
もっと人材が行き来すればいい
──大企業とスタートアップの境界については、どう思われますか。カルチャーがまったく違うのではないでしょうか。
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コメント
注目のコメント
執行役員だった頃、親方日の丸系の大企業の方が、新興ウェブサービス系企業を周っているということで、お会いしたことがあります。後から聞くと、ありがたいことに我々の印象が一番良かったそうです。
その理由をよくよく聞いてみると、どうやら他社の方は短パンやらビーサンで対応なさったらしく、私はスーツとネクタイで応対したのが安心したそうです。
「そんなことなの⁉︎」と驚愕しましたが、逆に言えばその程度のことで喜んでもらえるなら、大企業の方にお会いする際にはベンチャーの側だってなんぼでもネクタイを巻きゃいいと思います。協業が必要なことは間違いない。この趣旨では「大企業は、、」的な大企業側に非を求めがち(自分もその傾向はあるし、NPにおいては尚更)だが、当然お互い様の問題
ベンチャー側の問題としては、そもそものレゾンデートルとして、既存秩序をぶっ壊すことが目的になっていたり、枠組みからはみ出すような人でないとベンチャーはうまくいかないという側面もあることに加え、岩瀬さんが奇しくも言っているように大企業経験がないとか、相手のロジックを分かった上で取り込むしたたかさが足りないことも多いように感じます。
その意味で、やはり大企業出身者の仲間を作れるかというのが大きな意味を持つように思いますね大企業=東海岸とベンチャー=西海岸の境界線がなくなり、お互いに必要としあっているのは間違いない。
さらに、東海岸と西海岸で人の移動がもっと起きることが必要。シリコンバレーでは人の流動性があるから、いちベンチャーいちプロジェクトの感覚でどんどんトライアルが進むし、失敗してもいくらでも次のベンチャー、または大企業に転身することができるのでリスクが取れる。日本では、終身雇用に最適化された形で大企業の人事制度も、法制度も設計されているため、人の流動性が低い。
新産業を育てるためには、成熟化した産業から、こらから伸びる産業に人が動くような制度設計が必要。雇用周りの法制度もそうだし、セーフティネットも成熟産業を救済するようなものでなく、人材を新産業にフィットするように訓練、教育し、むしろどんどん戦略的、政策的に新産業に人が流れていくことを促進すべきだと思う。
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