NY発バーチャルリアリティ革命最前線。色めき立つコンテンツ業界

2015/12/15
VRは本場である米国でもVRが大きなブームを起こしている。コンサート、アート、フィットネス、ゲーム、スポーツなど、さまざまな用途に活用されるVRの現場を、「ニューヨーク・タイムズ」のローン・マンリー記者がリポートする。
すごい未来が見えてきた
仮想の3D環境に飛び込み、本物そっくりの体験をする──。SFの産物にすぎなかったバーチャルリアリティ(VR)は、現実の世界でスタート地点に立ったばかり。だが業界内では、すでに「ゴールドラッシュ」が起きている。
テクノロジー企業やエンターテインメント企業はVRに巨額を投じている。VRはただのトレンドで終わらない、映画やニュース、スポーツ、ゲーム、その他さまざまな体験の在り方に革命を起こすと信じているからだ。
映像制作者をはじめとするクリエーターは、大きな挑戦と向き合っている。VRというまったく新しいメディアでいかに表現するか。ヘッドセットを装着して体験するVRは、めまいや吐き気といった症状を引き起こしかねないが、こうした難題をどう乗り越えるか。
VR分野の覇権を目指す競争は、今後数カ月のうちに本格化するだろう。サムソン、ソニー、HTC、フェイスブック(同社は2014年、VR製品を手がけるオキュラスVR社を20億ドルで買収した)は、手頃な価格の最新型ヘッドセットの発売を予定している。
ディズニー、コムキャスト、タイム・ワーナー、レジェンダリー・エンターテインメントなどの企業はコンテンツの制作に猛進している。米投資銀行バイパー・ジャフリーによれば、VRのコンテンツ市場は2025年までに54億ドル規模に、デバイス市場は620億ドル規模にまで成長する見込みだ。