日米CEOの違いは危機と成長への感受性。スポーツに勝機あり
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注目のコメント
これ実はスポーツの連載です。ビジネスのやり方をスポーツに、スポーツのやり方をビジネスに、そういう考えでなるべく世界で最も注目される具体的な事例の現場から100時間以上費やし、経済紙に堪えられるよう一般ビジネスに抽象化しこれまでの連載を書いてきました。過去の連載一つ一つは具体的な事例で説明するようにしてますので関心ある方はご覧ください。
一方で様々な事例が生まれる世界の現場と触れるに当たり、考えを確かにすることがあります。具体的な事例を一つ一つ身に付けても横展開はできても新しいものは産みにくい。これだと今の時代には合わない。なので経験してないこと、事例のないことからも新しいことを生む技術、抽象化思考が必要になる。様々なリサーチがありますが日本人は抽象化はネガティブ、具体化はポジティブという文化です。両方の行き来が必要ですが、バランスがよくない。その思いが今回のインタビューでは色濃く出過ぎ、これまでの文脈のない方には苦痛だったと思います。
ハーバード大学の名誉教授、エズラ・ヴォーゲル氏が「日本人はAbstract Thinkingが苦手で過小評価されている」と著書に書いています。『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のあの先生です。湯川秀樹もノーベル賞受賞後にそう話しています。官僚がMBAを学び医者がd.schoolに通う。豊富な事例を元にした抽象化教育だからです。
これまでの連載では事例中心に進めてきましたが、だんだん事例が秘密になる、だんだん事例が出た頃には勝負はついている、という時代が来ています。それでも工夫をしていきたいと思いますが、言語はもちろん、思考の異なる人間との競争に入っていることはやはり時代認識として大変重要なポイントだと思うわけです。
"日本人は型を作るのが苦手なのではないか?という疑問をずっと持っています。複雑なパターンや、一見異なる事象を抽象化しモデル化できない。したがって標準を作れない、その標準を普及させられない。日本は誰かが作ったルールの中で精度を高め、誰よりもうまく実行することに長けており、また誰かが作ったルールを微調整することは得意"
by サッカーにおける「ベストプラクティス」革命
https://newspicks.com/news/850181/あるJクラブの元社長に会うと「間違いなくBリーグは来年ブームになる」と言っていました。今回の馬場さんの指摘は、まさにBリーグに当てはまりそう。
*ぜひ馬場さんのコメントも合わせてお読みください!「壊して新しくつくるくらいなら、ゼロからモデルをつくって育てたほうが、遠回りのようで近道だと。」
とても共感できます。
学生で、日本のスポーツを変えたいと言っている人達は、自分でクラブ作ってトップチームからジュニアチームを整備してみた方がスポーツを変える力を持てると思いますよ。