邦銀3メガ:持ち合い株、簿価1.9兆円売却へ-利益と企業統治に貢献か
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注目のコメント
株式持ち合いは日本企業の強みの源泉たる特殊性でもあり、経営の視野を長期化させ、異業種間のコラボレーションや情報交換を促進し、株価を高く支えた側面もあったはずなのですが、もはやそういう時代ではないのか、マイナス面が強調されていますね。
株式の持ち合いは、社会全体で見れば、金が循環しているという意味において、会社法の学習時に出てくる「見せ金での増資」と同じように思います。(個人的な感覚です)
本質的に意味のない経営者の行為が是正されるのは良いことです。適切でないものは一つ一つ健全化し、日本の資本市場がより良いものとなって欲しい。資本市場は社会から必要とされる公器です国の裁量行政の下で、護送船団方式で豊かになってきた、日本的社会主義システムの一環であったと理解してます。資本市場の参加者が薄く、そちらにガバナンスを取られるのが危険な時代、人材が厚く、実質的に大蔵省の出先機関であった銀行にガバナンスを持たせた方が良かった、というのは一定の合理性はあったんだと思います
しかし、資本市場の参加者が増え、Gの世界で競争する会社も増え、銀行の力も弱まった中では、エクイティのガバナンスが効かない状態は、ガバナンスの真空地帯を産んでるだけ。良い方向と思います