パソコン3社が事業統合 東芝・富士通・VAIO交渉へ
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<蛇足>
この件で一瞬WBSに出た。今日は昼前からお台場で国際ロボット展、計測展で歩き詰め、18時から会食、その合間の30分で20分くらい語った。今後の在り方や何故、遅れか。など。決断の遅さは、経営重心の固有周期です。事業を通して身に付いたもの、風習慣習。当時は垂直統合を是とする風潮もあり。各社、2年前から検討あったろうが、それも遅い。これまで、東芝・富士通・ソニーと、日立・三菱・NEC・パナ、という2陣営が鍵。多く類似の提案あったろうが、この2陣営でないと本質を見ていない。
<追記>
皆さまのご関心が高いので以下で図つきを全文ダウンロードできるようにしました。
http://www.circle-cross.com/2015/12/04/2015年12月4日-東芝-富士通-旧ソニーのvaioでpc統合へ/
<元>
これは良い動きというか当然だが、10年遅い。ソニーがVAIOを別会社化し、富士通がリストラ案を出し、東芝も今回の件があり、予想はついた。TVも同様だろう。
先日の若様ブログでも書いている。図なら一目瞭然。
http://www.circle-cross.com/2015/12/02/2015年12月2日-2020年に向けての電機業界の再編は新水平統合/
2005年に、みずほ証券をやめる時に卒業論文のつもりで総合電機レポートを書き、日立、NEC、パナで持ち株会社、東芝、富士通、ソニーで持ち株会社を作り、後者では、半導体デバイス、PCやTV、インフラ系をそれぞれ統合する案を出した。これは、2009年に出版した「日本の電機産業に未来はあるのか」(洋泉社)でも書いた。半導体や液晶では、一部、この通りになり、HDDや、ケータイでは東芝と富士通の交換、統合もあった。また、この案では、通信インフラや、電力での日立と東芝の合体も提案している。
ここまでひどくなってからという遅さが問題。まだ将来性があるうちにやるべきである。また、やるなら、流通面も含め、もう一工夫がほしい。
先日の若様ブログでも指摘しているが、時代は、水平分業でも、垂直統合でもない、水平統合の時代。
手遅れにならないよう急ぐのは、原発と、5Gに向けての通信インフラ統合。
もちろん、スマホ(富士通とソニー、シャープ)、TV(東芝、シャープ、ソニー)も。白物は違う。どうも、パナは乗り遅れかな。とてもよい話。前々から言っていることですが日本はひとつの業界に競合企業の数が多すぎる。こういう動きがよいのは、他業界の人も「こういうのありだよな...」というシグナルになること。大切なのは会社ではなく事業。
2014年の市場シェアは下記の通り。
NECレノボ 26.3%
富士通 18.8%
東芝 12.2%
デル 10.9%
HP 10.7%
アップル 5.2%
ASUS 2.7%
パナソニック 2.0%
ACER 1.8%
EPSON 1.7%
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20150212Apr.html