中国、東南アで鉄道着工 第1弾はラオス 南北路線7400億円 「一帯一路」構想へ着々
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ラオスは水力発電で有名な国で、「アジアのバッテリー」と呼ばれています。その電力は中国へ売電されています。建設にも中国政府・企業が関わってきました。ラオスは人口700万人で、地理的にも中国に隣接しています。中国依存が高いのは、国として止むを得ない選択でしょうし、合理手な選択なのでしょう。
なお、親中・親日という枠組みでみる見方については、東南アジアや欧米の外交官と話していると違和感があると言う人が多いです(賛成する人もいますが少数派)。結果的に日本人からはそうみえるのですが、世界からみると、よりフラットに中国と日本との関係を考えています。
例えば、「親中」と言われているマレーシアは、先日の東アジア首脳会議で南シナ海問題を盛り込んだ声明文を議長国としてとりまとめました。より複雑な要素があると見ることが妥当かと思います。下記の記事で触れています。
*「南シナ海」を盛り込んだ東アジア首脳会議、米国の存在がカギに
https://newspicks.com/news/1272010
また、比較的最近、ASEAN某国の政府高官が私にこんなことを話してくれました。ひとりの私的な意見ではありますが、ご参考までに紹介します(他の複数の方からも似たような意見は聞いています)。
「中国と日本、どちらと組みたいかと言えば日本だ。あなたが日本人だから言うのでは無く、合理的に考えて価値観を共有しやすい国の方がよい。ただ、中国が巨大市場はだれも否定できないので、中小国の我々は中国ともうまくやる必要がある。特に経済的には避けて通れないし、積極的に協力したい分野もある。ただ、それをもって親中だとか日本で言われてしまうのも、違和感がある。日本は中国のことを色々という前に、自らの本来の実力を発揮することに注力して欲しい。それが出ていないので、私たちも中国を選択せざるをえないことがある。それが国際政治の現実だ」
この発言、今でも私の心に突き刺さっています。昔日本円は基軸通貨化に失敗しましたが、中国は実にうまいですね。
まるで使い勝手が悪く、政策的にも柔軟性のない通貨であるはずの中国元を、一帯一路という独自の経済圏を創出し、その中で流通させることで世界シェアを大きくしていこうとしています。
既に決済シェアで日本円を抜いていますし、その伸び率も大きいです。
国際銀行間通信協会(SWIFT)によると、今年8月の通貨別決済シェアで人民元(2.79%)は円(2.76%)を抜き、初めて4位に浮上した。4割超のドルには遠く及ばない。それでも3年前の12位(0.84%)から急上昇し「人民元建て決済の伸びは大きい」ラオスは、中国の強い影響力下にあるので、別に驚かない。それ以南、つまりタイ、マレーシアは簡単ではないと思う。個人的には、KL-シンガポール間で新幹線に乗ってみたい。