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グーグルは多くの開発者とアプリのインデックス化を進める

スマートフォンの検索をより便利にすることを目指すグーグルを、フェイスブックが大きく後押しした。フェイスブックは11月13日、グーグルの検索エンジンへの「Facebook」アプリのクロールおよびインデックス(App Indexing)の許可を開始した、と『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は報じている。

これにより、Androidスマホからのグーグル検索には、公開に設定されているフェイスブックの「プロフィール」や「ページ」「グループ」「イベント」が表示されることになる。フェイスブックのリンクをクリックすれば、ユーザーはFacebookアプリ内の該当箇所に誘導される。

アプリを検索可能な状態にして、検索経由でユーザーが特定のコンテンツに飛ぶようにするこの設定は、「ディープリンク」と呼ばれている。

これを可能にするため、グーグルは全開発者に向けてアプリをインデックスさせるように説得を試みてきた。アプリ内コンテンツのインデックス登録が進まなければ、グーグルのモバイル検索の有用性は大きく下がり、ひいては、スマホ検索からの広告収入の減少につながる恐れもあるからだ。

すでにグーグルは、他の多くの開発者の説得に成功し、ディープリンクに向けたアプリ内コンテンツのインデックス化を進めてきている。同社は現在、1,000以上のアプリ(すべてAndroid版)から、合計約1,000億のコンテンツをインデックス登録しているという。

ライバル関係にある2社の意外な連携

しかし、開発者の説得は必ずしも容易ではない。ディープリンクの実装は、アプリ開発にかかる時間の実に5パーセントを占めることもある、と広告代理店「AD:60」のアレックス・マトジャネックは今年7月にブルームバーグで語っている。

テクノロジー業界の2大企業による今回の連携に先立って、フェイスブックは、独自の検索機能の改良も行っている。ログイン中にユーザーが閲覧する投稿や写真などのコンテンツは、モバイル云々を抜きにして、引き続きグーグル検索の対象にはならない見込みだ。

現時点では、グーグルの検索エンジンは、以前にデスクトップ検索で取得していなかったフェイスブックの付加的なコンテンツをこの機能からも取得していない。

フェイスブックにとって、Facebookアプリのクロールをグーグルに許可することは苦渋の決断ではなかったかもしれない。

なぜなら、より多くの人々がモバイルのグーグル検索を介してフェイスブックに辿り着くのであれば、それはトラフィックをただで手に入れることを意味するからだ。

一旦コンテンツを訪問すれば、おそらくユーザーは他のコンテンツにも注意を奪われ、滞在時間は長くなるだろう。

実際、今年7月に発表されたグーグルの財務報告では、モバイル検索のディープリンクのおかげで、ハンドメイド雑貨などを販売するEコマースサイト「Etsy(エッツィ)」のトラフィックが伸びていると発表された。そしてその結果として、Etsyの株価は暴騰した。

それでも、今回の動きは意外な感じも受ける。グーグルとフェイスブックは、広告収入や動画の視聴回数、果てはインターネット接続の普及をめぐって争っており、そのライバル関係はますます熾烈になっているからだ。

原文はこちら(英語)。

(原文筆者:Jillian D’Onfro、翻訳:阪本博希/ガリレオ、写真:David Paul Morris/Bloomberg)

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This article was produced in conjuction with IBM.