バリューとは何か──社長時代に考えた10の社是案
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前回触れたミッションと同様、バリューも普段からの言動や意思決定、実践を通じて血肉に染み渡らせるものなのだと思います。「社訓の唱和」だとか「社歌の合唱」といった昭和チックな儀式は個人的にはめちゃめちゃ苦手なんですが、あれはあれで価値観を浸透させる一つの方法論なのでしょう。
価値観の浸透という意味では、凡百のビジネス書よりも『失敗の本質』の解説が秀逸です。「白兵銃剣主義」、「大砲巨艦主義」といった旧陸海軍それぞれの行動様式が、どのような体験を経て内在化されたのかが、分かりやすく解説されています。
賞味期限が極めて長い性質のものだとは思いますが、バリューもまた、環境の変化に応じて批判的に再検討すべき対象なのでしょう。ご紹介した社是案も、特定の時期・特定の組織の文脈上にこそ成立する内容なのだと思います。
なので敢えて11個目を加えるとするなら、「以上は全て、事前の予告なく変更される」でしょうか。僕は当初、バリューって、何か綺麗事を言っている感じで好きになれませんでした。そんな言葉を並べるより背中で語りたい的な感じです。一方で共同代表の新野は売上ゼロの時からバリューは大切だと言い続けていました。会社が30人ぐらいになり、内部がギクシャクし出した時に僕もようやく会社の基軸となるバリューの大切さが腹に落ちました。起業して一番、学んだ事はバリューの大切さかもしれません。
そしてこれは綺麗な言葉を並べても何も意味がない。浸透させる事が一番大切であり一番難しいところ。記事を読んで、弊社のバリューである「7つのルール」(下記)を再度見てみたが、確かに『組織のノリを言語化』されている!
あと朝倉さんが考えられたミクシィの社是(仮)は、事業への向かい方についてのノリが弊社のと比較して強いなぁと感じた。それは厳しい変革期に立ち向かったという背景もありそう。こういう観点で色々な会社の社是・バリューを比較してみるのは色々考えさせられる。
http://www.uzabase.com/company/#company-sec2