プレステのキーマンが語る「VRが史上最大の大ネタである理由」

2015/11/17
VR開発秘話
──最初にVR(仮想現実)に参入した背景について、時系列で教えてください。
吉田 実際にVRを意識して社内で活動が始まったのは2010年の秋です。その年はちょうど「PlayStation Move(PS Move)」を発売した年でした。
VRのカギを握るのは、ゲームで遊ぶ人の正確な位置を把握するトラッキングの技術です。「PlayStation3(PS3)」のときのカメラ(PS Eye)では、正確に場所を追うのは難しかったのですが、PS Moveは非常に正確なポジショントラッキングができるようになりました。
すでに2010年時点で、VRにゲームクリエイターたちが非常に興味を持っていました。世界各地のVR好きの人たちが、PS Moveを使って自作のヘッドマウントディスプレイをつくって遊んでいたのです。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の社内でも、分野横断的に世界中で意見交換を始めていました。そのうちに、「PS4の時代になったら、VRで相当いいものができるぞ」ということに気がつきました。
そこで、2011年ぐらいに「PS4の世代に商品化を目指してプロジェクトにしよう」ということで、VRをプロジェクト化したのです。