INDEX
2015/11/14
──前回までは、小澤さんにECの未来について話してもらいましたが、ここからは会場からの質問を受け付けたいと思います。
質問者 ユーザーからすると、水を買おうと思って、「水」と検索すると、たくさん商品が出てきて、とりあえずランキングの1位を買っておこうという感じになってしまいます。
一方、セレクトショップのような店では、「この人が選んでいるから大丈夫だ」というふうに、自分の興味のないものでも、「信頼して買おう」というケースがよくあります。今後、eコマースでも、そうしたセレクトショップ的な、キュレーション的なかたちは増えていくのでしょうか。
小澤 おっしゃる通りの部分もすごくあります。
ただ、ECの形式はどれか一つにはなりません。洋服屋さんでも、セレクトショップがあったり、ファストファッションがあったり、ある種のキュレーションとしての百貨店があったり、いろんな店が並び立つのと同じです。結局、おのおのの消費者が、どういう気持ちでものを買うかに依存すると思います。
では、インターネットというメディア、スマホという画面において、どのタイプが重要になってくるかというと、それを考えるヒントは飲食店を選ぶ方法の変遷にあります。
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
小澤さんは色々考えているんだろうな~と思いつつ、パーツパーツだけ話している気がします。もちろん、本筋のビジネスの方向性は、まだ話せないんでしょうけどね。
結局、ヒトのニーズをAIで適切に理解し、採算が合う形での儲け方をセットし、デリバリーコストを徹底的に安くする、ということですよね。
多分、上記のストーリーを大きく変えうるのは、デジタルヘルスデータだと思う。結局、今まで採っているデータは、自分の脳が欲しいと思っている嗜好データだけど、バイタルデータをしっかり取れると、身体が欲しいと思っていることまでわかる。そうなると、脳が欲しいものよりも、身体が欲しているものを優先しようかな、と個人も思う可能性が出てくる。
そうすると、従来プレーヤー間ではない、戦いがいきなり始まる可能性がある。当たり前だが忘れがちな一言『ECの形式はどれか一つにはなりません。』が印象的。これはそうで、もちろんシェアは重要なのだが、全部がそれになるわけではない。ECは通常のネットサービスより実世界の部分が大きい(物流など)ので、ネットほど分散はしないとは思うが、趣向が一方向に全員の人間はならない。スマホでも部品メーカーが儲かっているのと同じように、黒子が儲かることは想像でき、決済系はまさにそのエリアだし、物流も色々表と裏で変化が出てくるのではと思う。
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
この連載について
- 431Picks
この連載の記事一覧へ