ヤフー小澤隆生が語る「ECビジネス、動画、ドローンの潜在力」

2015/11/14

人と機械とどちらが勝つか

──前回までは、小澤さんにECの未来について話してもらいましたが、ここからは会場からの質問を受け付けたいと思います。
質問者 ユーザーからすると、水を買おうと思って、「水」と検索すると、たくさん商品が出てきて、とりあえずランキングの1位を買っておこうという感じになってしまいます。
一方、セレクトショップのような店では、「この人が選んでいるから大丈夫だ」というふうに、自分の興味のないものでも、「信頼して買おう」というケースがよくあります。今後、eコマースでも、そうしたセレクトショップ的な、キュレーション的なかたちは増えていくのでしょうか。
小澤 おっしゃる通りの部分もすごくあります。
ただ、ECの形式はどれか一つにはなりません。洋服屋さんでも、セレクトショップがあったり、ファストファッションがあったり、ある種のキュレーションとしての百貨店があったり、いろんな店が並び立つのと同じです。結局、おのおのの消費者が、どういう気持ちでものを買うかに依存すると思います。
では、インターネットというメディア、スマホという画面において、どのタイプが重要になってくるかというと、それを考えるヒントは飲食店を選ぶ方法の変遷にあります。