上流化する公務員。安定性、働きやすさで民間企業を凌駕する
2015/11/11, AERA
給与が安くて、つまらない仕事。そんな公務員のイメージは過去のものだ。民間企業で働く人たちの平均給与が低迷するなか、唯一の勝者は公務員。消費意欲も階層意識も高いのには理由がある。
出勤前、マンションのベランダで入れたてのコーヒーを飲む。目の前に広がる海を見て、今朝もつくづく思った。
「幸せだなあ」
関東地方の市役所に勤務する男性(34)は昨年、実家暮らしを卒業し約3千万円のマンションを購入した。海まで徒歩10分。海が見える家に住むという念願をかなえた。
「かつては30代でマンションを買うなんて夢物語。実現できたのは、公務員になって生活が安定したからです」
独身だが、将来家族が増えることを考え、広さは80平方メートル弱。35年ローンも審査はすんなり通り、公務員という肩書の“強さ”を実感した。
5年前までは民間企業で働くモーレツ会社員だった。朝は7時に家を飛び出し、電車を乗り継ぎ2時間弱かけ都内の職場へ。仕事を終えて家に着くのはたいてい深夜11時。終電を逃し、ネットカフェで夜を明かしたことも。くたくたになり土曜日は家で寝るだけだった。
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コメント
注目のコメント
そもそも公務員の方々には、社会をよくしたいという思いを第一に働いてほしい。
そうでなければ、別の仕事についてほしい。個人の生活安定だけを目指して仕事をするのでは、そもそも税金を支払っている我々が政府に求めていることとは異なる。多くの公務員は社会をよくしたいと思って働いていると思うが。
公務員は確かに、公務員で居続けられれば幸せ。だけど、悩みもあると思う。寿命80年になると、働き続けないといけない。その場合、どんな能力を活かして、働き続けるのか?あるいは、そもそも公務員人員数削減などがある場合は、どう生きていくのか?などだ。
後は、そもそも仕事内容が法律で決まっていて、そこを自ら変えていくことが出来ないという根本的な悩みは付きまとう。。。これを受け入れられる人が大前提だ。正直に感想を述べれば、さみしい記事だと思いました。公務員の仕事が安定していて社会的に信用があるのはその通りですが、安定しているからとか、給料が高いからとか、そういった理由で仕事を選ぶのはどうなのでしょうか?せっかく一回限りの人生なのですから。
有能な人が民間を辞め、Uターン、Iターンで課題山積な地方の公務員になるのは良いのでは?そういう人は、民間の方が給与が高い場合があるが、それを捨ててもという想いがある。想いのある人が一人いるだけで、場の雰囲気は変わる。
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