財務分析から見える、アマゾンがロボットに入れ込む真の狙い
2015/11/9
読者に伝えたい3つのポイント
・アマゾンの強みは、「キャッシュフロー管理」にある。しかし、棚卸資産回転日数には課題がある。
・ロボットの導入は、棚卸資産回転日数を改善する切り札となる。しかしまだ明確な成果は見えていない
・将来、アマゾンはロボット事業を自社効率化に使うだけでなく、AWSのように外販するのかもしれない
アマゾンの恐ろしい「キャッシュフロー管理」
まず初めに断っておきたいが、私はアマゾンの(自称、「超」がつくと思うくらい)ヘビーユーザーである。
家電に関しては、アナリストとしての性だろうか、いまだに家電量販店で手に取りながら買い物をするのが好きだが、それ以外に関しては、書籍はもちろんのこと、食料品や日用品、アパレルなどはアマゾンで買い物をする。
買い物の量が多いので、当然アマゾンプライムにも加入している。また、執筆した書籍『Google vs トヨタ』もアマゾンでkindle向け中心に電子書籍として提供し、電子書籍に絡む幾ばくかの印税ももらっている。つまり、顧客としてだけでなく、同時にアマゾンへのコンテンツ提供者としての見方ができると考えている。
私がはじめにアマゾンの企業としての「恐ろしさ」を感じていたのは、アマゾンのキャッシュフローマネジメントを調べているときであった。
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この連載について
1995年、書籍のeコマースからスタートしたアマゾン・ドット・コムは、20年の時を経て、売上高10兆円を超える巨大企業へと成長した。eコマースは、衣服、家電、食料品、医薬品、コンテンツなどあらゆる領域に広がり、クラウド、広告、ドローン、ロボット、動画制作などの分野でも存在を拡大している。アマゾンは、日本でもあらゆる業界を席巻していくのか。各分野の日本のトッププレーヤーたちはアマゾンに勝てるのか。業界別に競争の行方を占う。
Amazon.com, Inc.(アマゾン・ドット・コム・インク、/æməzɒn/)は、アメリカ合衆国のワシントン州シアトルに本拠地を置く企業である。主軸はインターネット経由の小売であるが、その他にもクラウドコンピューティングなどを手掛けている。 ウィキペディア
時価総額
196 兆円
業績

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