出入り自由、転学も自由のドイツの「デュアルシステム」
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ドイツのシステムがいいこと尽くしのように書かれているが、10歳前後で生涯の仕事を決め、それに沿った進学先を選び、基本的には後戻りができない仕組みを、そこまで手放しで称賛する気にはなれない。
ただ、多くの人が目的もなく大学進学を目指す風潮には、私も大いに疑問を感じていますが。ドイツ、スイスの教育制度をみると、各国の元々もっている職業観にかなり影響を受けていることが分かる。ドイツ、スイスでは、職業に就く意識がかなり強く、補完として教育の仕組みがあるというデュアルシステム。
この場合、職業訓練の仕組みが、本当に次の時代にあった制度を提供できるのか?という問題を抱えている気がする。つまり、IT全般、3Dプリンティング、バイオサイエンス、脳科学、AI、社会問題解決型事業開発など、新しい世界における職業訓練コースをうまく取り込めるかだろう。まだ、ドイツでは製造業がしっかりと残っているので、新しい領域のコースが作れていなくても何とかなっているということではないか。
因みに、ドイツのマイスター制度について、大前さんのプレジデントの記事を抜粋すると、
「マイスターとは職人の最高位の称号(日本語で言う親方、達人、師匠など)で、ドイツではさまざまな職業にマイスター資格が存在する。手工業に関するものだけでも41の職種にマイスター資格制度があって、国家試験に合格してマイスターの資格を得なければ、独立して開業することはできないし、徒弟(職業訓練生)を指導する教育者にもなれない。」
http://president.jp/articles/-/11301
ご参考まで。