【代理人が語る】成長スピードの遅い子は“逆飛び級”も。欧州流タレントの育て方
コメント
注目のコメント
ベルギーに取材に行った時
「ベルギーはヨーロッパでは珍しく、日本人みたいにコーンでのドリブル練習を黙々と続けられるタイプも多いから、アザールみたいな小柄なドリブラーも出てくるんだよ」
と、現地ライターから聞いて、なるほどなと思った。
とはいえ、当たり前だけど、コーンでのドリブル練習だけで、アザールが完成するとは思えないから、詳しく取材してみたい。僕自身ベルギーの2部リーグの下部組織に所属していたが、完全実力主義。練習量は1回1時間半程度で週に3回、週末にリーグ戦がある。日本と比べると圧倒的に練習量は少ない。しかし、結果を残せば上の年代の下部組織に招集され、出場することができる。優秀な選手はクラブからお金が出て、無料で所属できる。そのためみんな1時間半の中で凌ぎを削る戦いをチームメート同士で行い、勝つか負けるかの真剣勝負を毎回続けている。だから試合でも勝負強いし、成長する人は圧倒的な成長を遂げる。日本はこうしたオンオフができない。育成もフィジカルがそこまで重要視されない15歳までは強いが、18歳ぐらいになると球際の強さや一瞬一瞬の戦いに負けて、うまくいかなくなる。真剣勝負をどれだけやったかで成長の幅は変わる。
クラーシのU16のエピを読んで、野球リトルリーグのインターミディエットを思い出した。11〜13歳の子が対象のカテゴリーで、成長の遅れた子を対象に、通常より狭いグラウンドでプレーさせる。適切なサイズでプレーすることで、能力を伸ばしていくことができる。サッカーでも成功例があることを知り、必要な配慮だな、と。