JT、イラン第5位のたばこ会社買収 低価格帯を強化
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ちなみに、タバコメーカーの新興国戦略は、経済力向上によって、ローカルブランド→グローバルブランドのタバコにシフトさせることが基本。だからこそブランドが重要な業界。
もちろん、先進国でもタバコ規制が強くなる中で本数減少している。その中で値上げをして、利益を増加させるためにも、ブランドがキー。
JTは、RJR(米国外)、ギャラハーと買収してきた。JTのCFO新貝氏の本を読むと、それまで株主(RJRの場合はPEのKKR、ギャラハーは株式市場)からの要請で株主還元が強すぎて投資できなかったところを、マーケ投資などを増やして、買収は企業価値を増やした(こういう買収をValue Accretiveな買収という)。
逆説的ではあるが、日本の株主がリターンを欧米対比で望まなかった結果としてうまく回った事例。スチュワードシップコードで昔より要請は厳しくなっているが、それでも欧米に比べると弱い。これは自分は良いことだと思って、企業はそれを活用して、必要な投資をして、競争力を上げて、最終的にリターンを上げて株主価値に寄与して欲しい。先月にレイノルズを 6000億円で買収したばかり。引き続き積極的ですね。
JTの採用サイトで過去のM&Aについて、整理されていました。 M&Aで一気に海外事業を拡大している様子が良く分かります。
1999年:RJRナビスコ社の米国外たばこ事業部門→約9,400億円
2007年:ギャラハー→約2兆2,000億円
http://www.jti.co.jp/recruit/fresh/rd/tobacco/outline/cont06/index.html