ジェネリック医薬品「使いたい」医師はNP読者の半分
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【医療従事者向け情報サイト「m3.com」と「NewsPicks」共同企画3回目】今回はジェネリック医薬品について。「利用したい」かどうか、医師側とNP読者側の意見を比較しました。NP読者は65%が利用したいと回答。一方、そう答えた医師は35%に留まりました。医師がジェネリックに消極的な理由は、「有効成分が同じでも、基材・添加物まで同じとは限らないので、「同じ薬」とは言えない」などの意見に代表されるように薬効への不安が主でしたが、その他の理由も大変興味深いです。
「政府は2020年度末までにジェネリック医薬品の普及率を80%にすると表明。それによる医療費の削減効果は2020年度に1.3兆円」
実際、どのくらいの患者がジェネリックを利用しているのだろうか。
このアンケート結果を元に考えるなら、まず医師へのジェネリック医薬品のきちんとした薬効の説明が必要。
その上で、患者への勧めができるのでは。NP読者は情報収集力もあるので好意的な人が多いですね。
たくさんお薬を飲む高齢者ほど医師の言葉を信じるので、医師の理解と使用促進意欲が高まることは、利用促進のポイントのひとつ。
情報提供方法は先発並を求める必要はないと思うがITなど仕組みでカバーができるしリスク情報は厚生労働省でデータベースがあるはず。
極端な例ですが、生前、認知症の父が高校時代の同級生である医師に頼り切っており一日40錠近くの薬を処方されていました。他の病院でCT撮りアルツハイマー診断を受けたことを伝えても、「経験上違う」の一点張りで車の運転を許可し続け、うつ病用の薬を処方され続け、信じ切って真面目に40錠飲み続ける父に困ってました。医者の信用力半端ないです。(後日談ですが、医師がアル中判明し病院閉めたという風の噂。。。)
信用できる医師も多いはずですが忙しさにめげず、新しい流れにもフラットに学び続けてほしい。医師側は国の財政事情も踏まえジェネリックに対する意識をポジティブにとらえ、さらに忙しい医師が新たな情報をきっちり入手できる仕組みを担保するべき。問題ないと思ったら利用促進の一翼を担って頂きたい。
ジェネリックに関しては、上期に行革推進本部の歳出改革WGで6回にわたりステークホルダーのヒアリングがなされ私も議論に参加しました。医師会、製薬、ジェネリック、健保、調剤薬局などあらゆる角度から議論がなされたのでかなり勉強になるかと。ご興味があれば、歳出改革ワーキンググループ重要課題検証サブ・グループの資料に反映されています。ご覧ください。http://www.kantei.go.jp/jp/singi/gskaigi/