中国「小切手外交」の岐路。カネの切れ目は縁の切れ目か
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中国の「小切手外交」は、最終的には覇権国家になるための手段。ただ、現実的な点をみれば、当面はシーレーン防衛(原油輸入)、資源権益確保(鉱山、水、食料)、自国企業・労働者活用を伴うインフラ投資(交通インフラ)が主な目的。後は、中国に味方となる国々を増やすという政治的意思。
これまでは積みあがる外貨準備高をバックに前傾姿勢で援助・融資・投資を行ってきたが、今後中国経済のスローダウンの中で、対外経済政策はトーンダウンするだろう。まずは、国内投資を優先していく必要があるので。昨年訪れたスリランカで聞き取りをしました。
スリランカの一般市民はマヒンダ政権下で、中国がインフラ整備しているが、
自国企業のの優先使用権を主張し、スリランカの港、道路、施設が中国のものになると非常な危機感を持っていることがわかりました。
日本がNGOで作っていた道路を中国が完成させ、全部を中国が作ったかのようにいうのが腹立たしいと言う市民もいました。
世界のあちらこちらで同じことがおこっており、自国に利益を誘導しつつも主導権を渡さない駆け引きが繰り広げられています。