GE、ソフト事業1.8兆円に 20年までに売上高3倍 金融事業からの撤退補う
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GEがどんどん、IBMに近くなってきているようにみえるが、ソフトといっても、制御。日立でいえば、大森工場ではなく、大みか工場。スマートメータなど系統変電の制御のソフトは20万人月くらいかかるそうで大変らしい。
東芝が真に復活するのはGEに出資してもらって、トップを招くのがいいと思う。昨日もGEについて書きましたが、タイムリーにGEらしい経営判断ですね。製造業にとって20年後にも必ず伸びている領域という判断でしょう。「GEにないのはソフト力でここを強化する」と言っていた日立とかがモタモタしているうちに一気に追い抜いていきそう。すでにIndustrial internet関連では相当投資をしていますが、ソフト自体を事業にしていくという判断。そして領域を見直す際には展開済みかどうかは全く関係ないんですよね。イメルトになってから「Oil」領域への注力を始めてて、M&Aで一気に1兆円以上の事業ポートフォリオにしてしまったのもそうですし、あるOBの人が「航空機エンジンとかは今は主力ビジネスだけど、20年後も確実に伸びているからやっているのであって、そうでなければなんの迷いもなく売却しても不思議でない」と言っていたのが印象的。
強みは、良格付けで低コストの資金調達力、社内教育の結果のマネジメント力、システム化されたM&AとPMI力という3つと定義すれば、どんな分野でも買い集めればよいというのは、それまたすごい会社です。GEの仕組みは、Industrial Internetと標ぼうしているように、Google戦略と同じスキーム。つまり、OS(Predix)、DB(Pivotal)はGEが提供するが、その上にのるサービスは色々なプレーヤーが開発して乗ってよ、というオープンイノベーションそのもの。
ただ、Googleがこれまで攻めてきたデジタルマーケ、ホームなどと違うのは、産業用ということで、ソリューション開発側も色々な産業機械を自ら提供している業態が多いこと。
当面は、GEがこのモデルで成功するのは、自らのプロダクトが強い領域になるのか?航空機エンジン、整備メンテナンス、ヘルスケアかな。