安倍首相「難民受け入れは?」と問われ「女性の活躍、高齢者の活躍が先」
コメント
注目のコメント
記者の質問と首相のコメントが噛み合っていないのが全てだが、Reutersの記者にこのようにとらえられ、世界中に打電されてしまったのは外交上の大失点になり得る。
→”Abe says Japan must solve its own problems before accepting any Syria refugees”
(安倍首相はシリア難民受け入れより国内問題解決が先と表明した)
英文記事はこちら
http://www.reuters.com/article/2015/09/29/us-un-assembly-japan-syria-idUSKCN0RT2WK20150929翻訳「受け入れません」
これはリマインドしておくべきだと思うので、改めて過去Pickを転載します。
シリア難民、日本にも申請中だが政府は...
https://newspicks.com/news/1147232?ref=user_228865
日本の難民受け入れに関する誤解
https://newspicks.com/news/1149326?ref=user_228865
これを期に日本は難民認定の基準を見直すべきだ。2005年にはトルコのクルド人難民(UNHCR認定によるマンデート難民)をトルコに強制送還した。当時まだトルコ国内において武力によって制圧されていて、送還されれば虐待を受ける可能性が高いクルド人を、裁判所の判決を事由として強制送還することは、あまりに狭量で無謀と言うしかない。
参考:当時、入管からUNHCRへ送られた文書
https://web.archive.org/web/20071024050944/http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan34-01.pdf
それに、日本人にも難民はいる。福島第一原発事故によって帰還困難区域となった地区の住民だ。かの人たちに対する博愛は日本人にだけ向けられるべきものなのか?
【追記】
日本の移民政策は戸籍法と絡む血統主義に基づく国籍の取り扱いと多重国籍を認められない問題がある。
母国の政情不安等が長期化すれば子供世代が成人する状況まで難民生活を強いられる場合も出てくるが、子供世代は教育を受けられないし、医療福祉サービスを受けるには全額負担。公的援助制度はない。日本人と同様のサービスを受けるには日本国籍を取得=帰化をする必要がある。
またこれに際して母国の戸籍を放棄する必要がある。帰国を前提にした難民生活では実質的に子供の教育や医療福祉制度を受ける事が出来ない事になる。