【ゲーム編】ソニーは今こそ、「新しいハードウェア」に挑むべきだ
2015/9/10
1994年のプレーステーション誕生以来、グループの一つの柱として、ソニーを支えてきたゲーム事業。中期計画の中でも、ゲーム&ネットワークサービス事業は、成長けん引領域として位置づけられている。ゲーム事業がさらなる飛躍を果たすために必要なことは何か。アナリスト集団ロンジンの泉田良輔アナリストの答えは「新たなハードウェアの開発」だ。
成長の肝は「ハード×コンテンツの掛け合わせ」
2015年2月にソニーは経営方針説明会を開いたが、そこで成長けん引領域として挙げられたのは以下の4つの分野だ。
(1)デバイス
(2)ゲーム&ネットワークサービス
(3)映画
(4)音楽
(2)ゲーム&ネットワークサービス
(3)映画
(4)音楽
ここからわかることは、改めて言うまでもないことだが、事業をけん引する領域は、スマートフォンでもなく、ましてやテレビ事業でもないということである。大きく言えば、ハードウェア分野ではデバイスとゲーム機、コンテンツ分野ではゲームと映画、音楽によって、今後のソニーの成長が決まると経営陣が宣言したということになる。
この4分野の中で、デバイス分野はやや異質であるが、ゲーム&ネットワークとエンターテインメントは必ずしも遠い事業分野ではない。ハードウェアとゲーム・映画・音楽といったコンテンツを掛け合わせることで、新たな付加価値を生むことも可能だろう。
ここまでであれば、ソニーは、「既存の製品でまだ競争優位のあるゲームと映画と音楽というコンテンツを掛け合わせることで、ソニーのプラットフォーム価値を向上させる」という戦略に切り替えたとみえなくもない。
しかし、このソニーの考え方は目新しいものはない。
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この連載について
2015年第1四半期は、デバイスやゲームの好調により利益が回復したソニー。長きにわたる停滞は終わり、底打ちしたと言えるのか。今後の成長と生き残りのために、ソニーはどんな戦略で食っていけばいいのか。エレクトロニクス、金融、ゲーム、音楽、映画など事業別にソニーの「生き残り戦略」を考える。
時価総額
15.9 兆円
業績

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